ダイニング・ウィズ・ワイン そむりえ亭

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 樋口誠

狭い日本、そんなに急いで何処へ行く

2017年03月28日 02時28分24秒 | ちょっと休憩
1970年代に一世を風靡した標語です。

戦後の復興から1964年の東京オリンピック、1970年の大阪万博と発展を遂げてきた日本。

同時にマイカー文化も増大し続けます。

例年50万件ほどだった(現在も変わりません)年間交通事故件数が万博後に70万件を超えるのですが

その時に出来たのが「狭い日本、そんなに急いで何処へ行く」です。

素晴らしい標語です。

こんなに車も道も法律も整備されてすら、70万件ではないものの50万件平均から減っていないのですから困ったものです。

この標語は「速いこと」を批判しているものではありません。

ちゃんとゆとりをもって正しく進みましょう、ということです。

今はこの言葉を「ながらスマホ」に向けたいと思います。


例えば、自転車スマホ。


私も自転車ですが、片道10分。

多くの人は数分から20分程度の移動に使っているのだろうと思います。

以前そむりえ亭にいた三宅君が30分の道のりを通っていましたが、それは稀だろうと思います。

私の近辺の同業者は概ね数分から15分程度の通勤。

ま、マニアのライダーでない限り短距離なんです。


で、ながらスマホで自転車を繰ると速度は上がらず、推定1.5倍の時間が掛かります。

ならば、目的地まで通常の運転で速く走って、到着してからユックリといじれば良いのです。

急いで自転車上でスマホを操作することで結果的に遅くなる。

或いは相手もそんなに急いで返信を待っているわけではありません。

だって待たせても「数分」なのです。

そして危険です。

そして不正確にしか読めなかったり

そして不正確な入力です。


何もいいことはありません。

仮に急いでいる事が有ったら、通知音やバイブで停止して路肩でユックリ正確に読み、正しく返す。



F1でもピットストップは必要ですし

マラソンも中盤過ぎまでは後ろで戦況を見守ったほうが、風も受けずにラストスパート出来るといいます。



あ、ちょっと意味が違うかもですね(汗)


しかし・・・・・

「狭い日本、そんなに急いで何処へ行く」

心に留めておいて間違いはありません。



              樋口誠