ダイニング・ウィズ・ワイン そむりえ亭

料理にワインを
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 樋口誠

改めて今日10月1日~の価格

2019年10月01日 14時18分24秒 | ニュース
先日のブログでもお知らせしていましたが、改めて・・・

消費税が10%になりましたことを受け、価格に改定があります。


1:料理=アラカルト:殆どの商品が100円程度上がります。そむりえ亭の場合、2人前表記ですのでお一人当たり一品50円程度です。

2:ワイン:8%→10%を反映した価格に上がります。そむりえ亭の場合、グラスワインですので一杯辺り数十円平均の値上げです。

2:コース:据え置かせていただきます。それによってボリューム等の変更はありません。
      ワインも込みの料金ですのでこれまで以上にお得になります。


どうぞご理解のほど宜しくお願いいたします。


         樋口誠

品種の個性も・・・

2019年10月01日 01時46分21秒 | ワインの事
ソムリエとしてテイスティングする時に「品種の個性や特性を押さえる」というのが常道です。

20年位前までは、それが重要であったかな、と記憶しています。

しかし、その頃もそれ以前も実は品種だけがワインを決めるのではないと世界では理解されてもいました。

実際のところ「確かにあの葡萄には隠し切れない個性がある」というものもある一方、「この葡萄はどの国、どの地域のワインが【典型的】か判断の難しいものも少なくありません。

例えばピノグリなどは国や地方で数えるのも大変なくらい多様なタイプのワインになっています。

フランスはアルザスのもの、ブルゴーニュでピノブーロというシノニム(異呼称)で呼ばれるもの、イタリアのお手頃ワインに仕上がるピノグリージョ、同じイタリアでもオレンジワインに化するもの、ドイツでルーレンダーというシノニムで造られる甘口、同じドイツでグラウアーブルグンダーとして作られるもの、オレゴンで造られるフレッシュで、しかし豊満なもの・・・・

我々は「そのワインはどんなものか」を知って購入し、その味を説明してサーブしますが、一般のお客様がワインショップで購入する場合、店員さんは「どこで飲んだピノグリを意識して買われるのだろう」とか「何を召し上がる時に飲まれるのだろう」と意識してお勧めしないと「あれっ、このピノグリ、前のと全然違うやん」となります。

決して同じものを勧める必要もなかろうと思いますが、「想定外」の場合はショックもありますね。


たまたまピノグリを例にとりましたが、他の葡萄も五十歩百歩な例はあります。


私達がテイスティングをする際に「ブラインドで当たった」で喜ばず「あ、これならこうやって勧めたい」「サーブしたい」に繋がる方法をとりたいものです。

日本人の子が海外で育って海外の国籍を持っている場合は「日本人だから」ではなく「あの国の個性を持っている」

外国人の子が大阪で育てば「同じ大阪人」として接したい、ってなもんでしょうか?


ということで今月はオレゴンやワシントン州のワインを多めに使っていますが、これらの産地も品種の多様性の楽しめるところ。

お試しください。


            樋口誠