ダイニング・ウィズ・ワイン そむりえ亭

料理にワインを
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 樋口誠

食の好き嫌い

2019年10月09日 01時20分32秒 | 食・レシピ
この話題はどこでも出てくることだと思います。

例えば私は「好き嫌いはない」と公言しているものの、先日はスーパーで買ったラム肉の香り、もとい臭いが酷く食べられませんでした。

或いは「動くもの」=海老の踊りや白魚も苦手かもしれません。焼いた海老や素揚げにした白魚は大好きなんですけど・・・・

仔羊に至っては好きな肉なんです。


また、そむりえ亭のメンバーでは坂本君や以前に在籍した三宅君はパクチーがダメ。

ホテル時代に長く一緒に働いたソムリエ「三條君」はソムリエなのにチーズやフォワグラが苦手。

仲の良いソムリエールの一人は仔羊、もう一人のソムリエールは牛が苦手。

食べると戻してしまうというのです。


アレルギーの人も大変です。

蕎麦、ナッツ、甲殻類等々

これは「苦手」の域ではないですよね。

「危険」です。


それでも、この仕事をしていると「きっとそのうち好きになりますよ」と勧めてしまいがちです。

私も・・・・

事実、過去に沢山の例はあるのです。

また関西人が昔は納豆を「おんな腐ったもん食えるかい‼」と言っていて、今では多くの人が受け入れていますしね。


ですので、よーく下調べをして、或いはインタビューをして、その上で「こうやったら美味しいと思うはずです」と勧めなければなりません。

前段階で「アレルギー」と言われたら、すぐに引き返しましょう。


ちなみに「昔は大丈夫だったのに」とか「あれ?最近は少量ならアレルギーが出ない」というケースもありますが、いずれも過信は禁物。

一瞬は大丈夫でも、時間を置いて出てくることもありますし、昔大丈夫だったものもアレルギー体質になっていれば危険ですね。


自宅での自炊は自己責任として、飲食業の私達は、それを探る力が必要です。



             樋口誠