ダイニング・ウィズ・ワイン そむりえ亭

料理にワインを
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 樋口誠

50歳以上の方にとっては

2019年12月07日 02時07分59秒 | ワインの事
ドイツのワインと言えば白、それも甘いワイン。

多くの方がそう思っているようです。

確かにかつてのドイツワインはそうであったと思います。

先述の年代以上の人にとっては「マドンナ」とか「ピースポーター」「カッツ(正確にはシュヴァルツカッツ)」などのワインは日常的であったはずです。

しかし、私の記憶に衝撃的だったのは「95年のポリフェノールブームで白ワインだけでは、しかも甘口では売れなくなった」とドイツやアルザスの生産者達が我々のような職場に聞きに来たりしていたことです。

私は「勿体ない」と思っていましたが、後に「フランスのような辛口白」「他国に負けない赤」を生み出すようになります。

過渡期には「あ、そんな赤ではむしろ嫌われる」ということもありましたが、今では素晴らしい赤を造っていますし、白も見事な辛口が沢山出ています。


昔の甘い白ワインが無くなった訳ではありません。

それも残しながらの変身です。


ちなみに今月は(実際は先月も)ドイツのピノノワールをお出ししています。

それもモーゼル地方のもの。

ワインをよく知る人なら「バーデンの赤はいいよね」と言われることでしょうが、モーゼルも捨てたものではありません。

お試しいただければと思います。


あ、今日は早い時間は満席で、空き待ちで一件。

21時以降まで空きそうにありません。

御容赦くださいまし。


         樋口誠