ダイニング・ウィズ・ワイン そむりえ亭

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 樋口誠

戦争は・・・

2019年12月09日 01時48分24秒 | 日記
家に帰って点けたテレビでやっていたのは、悲惨な戦争のドキュメントでした。

「つぐないーBC級戦犯の遺言」というものです。

戦時中の悲惨さは言うまでもない事ですが、今回は戦後の「戦犯」の物語。

よく聞く「A級戦犯」は日本を戦争に導いた者として裁かれるのは当然と思われますし、実際そういう判決が出ているわけです。

翻ってBC級戦犯はA級の下で、いや遥かに下で前線にいた人も含まれます。

見たところ私の父と同い年位の方々ですので、決して位の高い人達ではなく「命令されたら何でもしなければならない」人達です。

そして、そういう人達もひっくるめて裁判で「絞首刑」の判決が出るのですね。

全ての方が絞首刑が実行されたわけではなく恩赦を得た人もいるようですが、少なくても彼らの多くは「遺書」を残していまして・・・

やるせない文言が生々しく残されていました。

一様に「戦争さえなければ」「絶対、戦争反対」なのです。

当然です。

おぞましい「人を殺す」という行為、更には「耳や鼻をそぎ落とす」などを命じられるのです。

自らそれを望む人などいるはずもありません。

「戦争さえなければ」

重い言葉です。

今の世相にも「命じられたら仕方ない」の様相が垣間見られます。

しかし、まだ間に合います。

「ダメなものはダメ」

大事なものを失わないようにしたいものです。


       樋口誠