クリスマス、バレンタイン、ハロウィンなど海外系の歳時記もすっかり定着しました。
いずれも日本での歴史は新しいものですが、クリスマスとバレンタインは私の子供の頃には既に賑やかだったと思います。
私は貰えませんでしたがバレンタインチョコは中学生の時に「あいつめっちゃ貰ってんなあ」的なことを言っていた記憶があります。
ハロウィンに関してはアメ村で店を始めた12年前はさほど賑やかではありませんでした。人気が爆発したのは10年程でしょうか?
いずれも「ソレらに纏わる業界が仕掛けた」のでしょうが、ま、そこに目くじらを立てることはありません。
海外ものでない所では「土用の丑」の鰻。
これも「鰻の旬は決して7月ではない」のですが、一節では平賀源内さんが「鰻業界の為に広めた」とか・・・
しかし、これも美味しい鰻を食するきっかけとしては大成功です。
さて、昨日の節分。
私の子供の頃から、ずっと「豆まき」と「鰯を食す」が定番でした。
すっかり成人して30歳を廻っても「恵方巻」というのは聞いたこともありません。(ちなみに私は堺で生まれ育ちました)
昨日、来店されたほぼ同年代の方も記憶がないそうです。(この方は大阪市内の育ち)
便利な世の中でネットで直ぐに起源が調べられますが、昭和の初期位までは「節分にそれをする」という記述は殆ど無いようです。
1995年にセブンイレブンさんが全国展開を開始するのですが、最初は広島だったと記されています。
ここ数年問題になった「恵方巻の廃棄処分」や、起源の一つとされる「色街で若い女性に頬張らせる」というのもイケていません。
もし、食すなら「まるかぶり」でなく「美味しい大きさ」に切り分けて無駄なくお願いしたいなと、ずっと思っています。
昨日は店でもアミューズ=お突き出しとして巻寿司をお出ししましたが、勿論「丁度良い大きさ」
「機嫌よう、イベント楽しんでんのに鬱陶しいこと言うな」と叱られそうです。
ごめんなさい。
樋口誠