ダイニング・ウィズ・ワイン そむりえ亭

料理にワインを
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 樋口誠

ワインの熟成

2021年02月12日 00時37分33秒 | ワインの事
ここ最近している「バックヴィンテージのちょっとええのんをコースに組み込む」

中には20年以上前のもの、少なくても赤は15年以上、白で10年以上前のものを使っています。

それらがいったいどういう熟成をしているのか?

それくらいの熟成なら、決して長すぎる熟成ではないものの、産地や葡萄で「熟成感」は様々です。

・ずっと若さを保っているもの

・余計な贅肉がそぎ落とされたもの

・より「ふくよか」に成長したもの。

・人生を重ねた好々爺のようになったもの

・酸化を帯びて姿を変えてしまったもの

そして産地によってコルクの「保ち方」も様々。


手前味噌ながら30数年もソムリエをしていると「このワインはこんな感じになっているはず」という想像はだいたいつきます。

そういう事の延長が「このワイン、ちょっと置いておこうかな?」となって、今回使っているワインに繋がっています。

昨日までは王道の品種や産地を開けていましたが、今日は「少し珍し目」の白で行こうと思います。

オーストリアのグルーナーフェルトリナー・スマラグト2003年です。

6杯限り。

それが無くなると、また王道の産地や品種に戻ります。

是非、お試しください。


            樋口誠