或いは「ぐいぐい呑める」などの表現があります。
私もソムリエですから、そういう表現を判らないわけでもありません。
そして、お客様がそうおっしゃるのはやむを得ないのだろうとも思います。
しかし、サービスマンが軽々しく言うと、沢山呑めない人にはむしろ「しんどいなあ」と感じるものです。
若い頃は「吞めないことは恥ずかしい」的な意識がありましたし、実際その頃は「弱くはない」位の飲み手でしたから、頑張って量を呑もうとしたものです。
歳を重ねるにつけ弱くなってきましたし、お強くないお客様、呑めないお客様や友人を沢山見てきますと「勧める側の無理解」も身体に沁みてきます。
先述の「呑み飽きしない」も「ぐいぐい呑める」も味わいを表しているわけではないのですから、別の言葉で勧めたいものです。
また「今は弱くても、そのうち吞めるようになる」「身体が酒に慣れてくる」などは御法度です。
あ、いや、実際に強くなる例もありますし、グラス一杯しか呑めなかった方が二杯吞めるようになった人もいます。
が、それはそれ、です。
「呑めるサービスマン」には「弱者への愛」を示して頂きたいものです。
私はどうか?というと「ついつい注ぎ過ぎる」こともありますので、注意しないといけませんね。
さて今日19日は1件2名のご予約、明日20日は残り一組(テーブルのみ)、明後日21日はお休みです。
また今日の「バックヴィンテージのちょっとええのんをコースに組み込む」は最初に来られた方に「赤か白か、どっちが良いですか?」をお聞きして考えます。(このシステムは緊急事態宣言解除にて終了します)
どうぞ宜しくお願いいたします。
樋口誠