ダイニング・ウィズ・ワイン そむりえ亭

料理にワインを
 06‐4963‐3098 
 樋口誠

目出度いご報告!!

2011年07月13日 02時53分35秒 | ニュース

そむりえ亭は私を含めて5名のスタッフが居ります。

うち既婚者は2人。竹中店長と三宅君です。残念ながら他の3人(樋口含む)は花の独身であります。

その既婚者のうち店長は子宝に恵まれておりません。

が、三宅君は昨年第一子を授かり、更に第二子が昨日誕生しました。いずれも男の子です。

当初18日位が予定日と言う事でしたが、たまたま昨日は彼の休みの日でして「お父さんの顔を早く見たいでちゅ!!」と言ったかどうか、は判りませんが産声をあげたのです。

こういう知らせは嬉しいですね。めでたや、めでた。

彼は高校球児、大学でもピッチャー。野球チームが出来る位に子作りに励んでいただきたいものです。私の分まで・・・・・ トホホ

と言う事ですので、どうぞ三宅君に祝福の拍手でもしに来てやってください。


夏の果実

2011年07月12日 02時34分11秒 | 食・レシピ

なんてタイトル、私の世代の人は「山口百恵さんの歌でそんなんあったかいな?」なんて言うかも知れませんね。

それはそれで懐かしい思い出ですが、今回はそむりえ亭で使っている食材の話です。

そうです。今の時期は和歌山や奈良から美味しい果実が届いています。

梅、スモモ、桃です。

今月に限って言えばスモモは鱧のスモークのソースに使い、桃は有名なデザートのピーチメルバ用、梅は青いものをソルベにして生姜風味のブランマンジェに乗せています。

いずれも夏を感じさせてくれる香りと味わい。食材は季節感が大事ですね。

おそらく、これらの内のどれかは8月のメニューにも使われると思います。

関西の夏の実り。色々工夫して美味しく召し上がって頂きたいと思います。


ハイ「ブログ見たでえ!!」です。

2011年07月11日 04時29分31秒 | ニュース

先週、暫らくの間「ブログ見たでえ!!」がなかったので「ルールを緩めて」開催しました。

今日はルールのまんまの開催です。そう予約が無いのです。

久々の「ブログ見たでえ!!」は景気よく9アイテムいっときましょう!!!!

シャンパン1:グロンニュ.ブラン.ド.ブラン 1,400円→1,000円

(先月から続く定番。夏のシャンパンです)

シャンパン2:エリック.ロデス.アンボネ.グランクリュ02 2,500円→1,900円

(シッカリした酒質の熟成タイプ。旨い!!)

シャンパン3:ジャック.セロス.イニシャル 3,200円→2,500円

(言葉は要りません。ジャック.セロスです。今年の割り当てからの放出です。)

白ワイン1:トカイ.フルミント.ドライ.マンドゥラス06オレムス 1,000円→700円

(貴腐ワインの原料フルミント種の辛口熟成タイプ。シャルドネの替わりにお勧めです)

白ワイン2::サンセール10シャトー.ド.サンセール 1,050円→800円

(ボトリング仕立ての2010年。活き活きしたソーヴィニヨンブランの見本です)

白ワイン3:サンセール.キュヴェ.ド.コネタブル08シャトー.ド.サンセール 1,450円→1,000円

(上記のワインの上級品。樽熟により膨らみを感じます。言っておきますが樽の香りはしませんよ!!)

赤ワイン1:サンセール.ルージュ08シャトー.ド.サンセール 1,050円→800円

(これまた上記の赤=ピノノワール。ロワールの赤もなかなかです)

赤ワイン2:フィンカ.ソブレノ.セレクション.エスペシャル05  1,350円→900円

(スペイン中部トロのティンタ.デ.トロ=テンプラニーヨのシッカリした赤。いけてます)

赤ワイン3:ハイツ.カベルネ.ソーヴィニヨン.ナパ05  2,000円→1,500円

(カリフォルニアの誇るハイツ家のカベルネは他の追随を許しません。仕上げのメインワイン)

というラインアップです。

今回は同じ生産者が3つ、同じ葡萄のものが1ペアあります。比べて頂くのも楽しいかな、と言う事です。

さあ「ブログ見たでえ!!」久し振りに囁いて下さい!!!


サンセールその2

2011年07月10日 02時54分22秒 | ワインの事

作事に引き続き、ロワールのサンセールの話題です。

この地方では白ワインが優勢ですが、赤もあります。有名なのは中流域のカベルネ.フラン種(この地方ではブルトンと呼ぶ)によるものです。シノンとかブルグイユなど・・・・

下流域では「無い」といって過言ではありません。

しかし上流域のサンセールでは赤を造っています。

葡萄はピノノワールです。

程近い所にブルゴーニュがありますし、ピノの適地かもと思えます。

つまり、あまり暑い所は向かないピノにとって「やや北、内陸で寒暖差がある」と言う事です

でも「ピノノワールはブルゴーニュ」という定説があるゆえ、海外ではあまり注目はされませんね。

アルザスの赤も同じ様にピノノワールですが、認知度が高いとはいえません。

今月はそのサンセールの赤を開けています。08年。

従来、ブルゴーニュより北の赤は薄いと言う印象がありましたが、近年は先述のアルザスのピノと同じ様に赤ワインとして充分な力を蓄えています。

シャバシャバした雰囲気も無く、かといってニューワールドの濃すぎる感じもありません。ややミネラルが強めかな、と思いますが、問題になる点は感じません。

この夏も暑そうですが、適度な酸、チャーミングな香り、控えめなタンニンのこのワインでお肉を召し上がるのも悪くありません。

「サンセール」、夏に響きのいい産地です。是非、お試しください。


サンセール

2011年07月09日 03時37分42秒 | お勧めワイン

ある意味、ロワールを代表するワインといって問題ないワイン「サンセール」

ロワール河は長い河で上流、中流、下流とタイプの違うワインを造っている、と言う話は書きました。

しかし、中流、下流のワインは世界的には充分な認知度があるとはいえません。それが証拠にニューワールドと呼ばれる国々でヴァラエタル=葡萄品種名の付いたワインとして殆んど造られていないのです。

しかし上流域のワイン、つまりソーヴィニヨンブラン種の白は世界中で造られ、特にニュージーランドでは中でもサンセール地区を越えようと頑張っています。

つまり世界品種であるソーヴィニヨンブラン種の代表格としてサンセールは君臨するのです。

さわやかな酸、適度なミネラル、清清しい青草を思わせる香り。そして薄くないボディ。場合によってはフルボディと言う事もあります。しかし、重くないのです。

ライバル、ニュージーランドのものがトロピカルな風情があったり、むせるような香りがあったりするのに対して、サンセールは何かが突出しているのではなくバランスが体操選手のようです。

今月は、その名も「シャトー.ド.サンセール」

スタンダードの白、樽熟した上級ワイン、そしてピノノワールによる赤が開いています。

上級品は樽熟しているからと言ってシャルドネとははっきり異なります。ソーヴィニヨンブランはソーヴィニヨンブランです。むしろ樽熟によって個性が開いているかもしれません。

ピノの赤についても以前のこの地のものと格段の差に進歩しています。ピノノワールらしさが前面に出ています。

サンセール、紛れも無くロワールの代表選手です。

どうぞ色々お試しください。


リシャール.ジョフロワ=シャンパーニュの名物男

2011年07月08日 03時09分38秒 | ちょっと休憩

シャンパンの代名詞「ドンペリニヨン」

その名声の高さにやっかみ的な評価を下す人もいます。

が、やはりドンペリニヨンは高品質だからこそ、その名声があるのです。

しかも量も沢山造られています。

このドンペリニヨンを完成形に持っていくリーダーシップをとるのがリシャール.ジョフロワです。

彼は毎年の様に日本を訪れます。

日本料理が事のほか、大好きで「UMAMI=旨味」という言葉を世界中で使い広めたのも彼の功績、と言って過言ではありません。

昨日の昼は一緒にランチをしました。新しく出荷される「ドンペリニヨン.エノテーク96」の紹介が彼の来日の目的でした。

15年を経て、なお若い、しかし深い、複雑。

最近人気のシャンパンは樽熟成によって複雑味をだしたり、糖分無添加を売りにしたりしていますが、ドンペリニヨンはシャンパンの王道である、地域と葡萄のブレンドによって、それらを成し遂げます。彼の例えによるとオーストラリアの赤「グランジ」に同じ哲学を感じる、と言います。

リシャール.ジョフロワ。哲学の人です。

最近、そむりえ亭ではドンペリニヨンの在庫がありませんでしたが、近い内に使いたいな、と反省することになりました。


参りました・・・・・

2011年07月07日 03時27分47秒 | ちょっと休憩

一昨日は東京で会議でした。

定休日と言う事で慌てて大阪=店に戻る必要のない開放感からか、「新幹線でも飲めるぞ!!」「ユックリできるぞ!!」となって、チョコッとアルコールが入ってしまい、帰るなり寝てしまうさまでした。いつも東京に行く時は殆んど寝てないのですね。

気が付いたら深夜でしたのでブログを書こうとしたのですが「ボ~~~~ッ」としていて、意味不明な記事になりました。朝方、酔い覚めで目があいて、ひょっとして、と思い記事をチェックした所、案の定ヒドイ出来ばえでした。(いつもヒドイんですが・・・)

慌てて意味が通じるように訂正しましたが、おそらく数十人には恥ずかしい記事を見られてしまった模様です。その方々には改めてお詫び申し上げます。

いやあ、参った、参った。

と言う事で昨日は店に帰ってからは気合を入れなおして頑張りましたよ!!

さて今日雨模様のようですが、最近外れまくっている天気予報を外れるものと信じて、皆様をお待ちしています。

ちなみに昨日のヒドイブログ記事で紹介したハイツも開いていますので、記事では判らなかった部分を本物で確認してください。


ハイツ

2011年07月06日 01時45分46秒 | ワインの事

私がワインの産地の出向いた中で印象に残っている所。

幾つかのワイナリーは2度以上訪問しました。

でも、ソムリエrとしては初めての所にいきたい、とおもうものです。

しかし、ここは何回来てもいいなあ、と思わせる、そんな所はカリフォルニアはナパのハイツ.セラーズです。

最初はジョーハイツさん=創設者の居たころ、後年は子供たちに引き継がれてから・・・・・

大体、こういう経過をたどると味わいも落ちていくものです。が、彼らは代わりません。

アメリカンオークのタンクで寝かせ、フレンチオークの樽で仕付ける。

中々他にはないやり方です。瓶に詰めるまでに複雑な香りを身に付けます。

今、あけているのはベーシックラインの「ナパヴァレー」です。極みの「マーサ」や「トレイルサイド」の畑はお高くて手が出にくいのですが、これはカリフォルニアの真髄を知るには最高のベーシックライン。

是非、お試しください。

お待ちしています!!


異色のワインⅡ

2011年07月05日 04時09分24秒 | お勧めワイン

昨日はサヴニエール.クロ.ド.ラ.クーレ.ド.セランを紹介しました。

今月はもう1アイテム、いわゆる自然派ワインが開いています。

プリウレ.ロックという生産者のものです。

ブルゴーニュの銘醸の中の銘醸、ロマネコンティの所有者の1人でロマネコンティとは別にワインを造っているのです。

ここのワインも昨日書きましたように、時折「エッ」と言うような状態のものが見つかります。濁っていたり、腐敗的な香りが漂ったり・・・・・

それも自然と言えば自然な事ですが、消費者にとっては避けたい事ですね。

さて、そむりえ亭で開けているのはヴォーヌロマネ村のメズィエールという畑の06年。私がボトルの外からチェックした限りでは、濁りの無いロットです。また、今日までで3本目を開けていますが、これまた健全です。

健全なものに当たると、本当に素晴らしいワイン。

向こうから香りがやってくる。つまり、嗅がなくても湧き上がる香り。赤い果実の中にアジアのスパイスが混じります。酸が幅のある味わいを作り出し、余韻が長く続きます。

ロマネコンティではありませんが、同じ所有者なんだな、と感じられます。

私は自然派ワインを否定も肯定もするものではありません。事実、こうして使っています。また、ただ「自然派ですから」というセールスでは買いません。だって怖いのです。

正しく選べば、美味しいのですね。

是非、ロマネコンティの系譜に繋がるワインをお試しください。

お待ちしています。


異色のワインⅠ

2011年07月04日 03時39分24秒 | お勧めワイン

先月、予告をしていたワイン、サヴニエール.クロ.ド.ラ.クーレ.ド.セラン。

2004年を10本今月のグラスワイン用に手に入れました。

先月の予告は在庫にあった1本を試しての事ですので、自信を持ってお勧め出来ます。

ロワール中流域のシュナン.ブラン種の究極の姿。辛口で酸が厳しくミネラルがガチガチ。酸素とシッカリ触れてこそ真価を発揮します。

3日目以降が美味しいと言われるこのワイン。実は嫌われる側面を持っています。

いわゆる「ビオ」なのです。というか、ビオの先駆者ニコラ.ジョリーのワインです。

この「ビオ」と言うのがくせ者でして、本当に自然に造られた素晴らしいものと、「ビオ」と名乗ると売れるから、という「酷い」ワインが混在しているのです。

お陰でクーレ.ド.セランも「あの酷いのと同じビオか?」と言われるのです。

しかし、このワインは本物。

確かに酸化した色合い、香りもフルーティな部分が隠れています。

デキャンタし、またデキャンタし、空気にさらされるにつれ活き活きした風味が蘇ります。

ふくよかで酸が心地よく引き締め、香りが柑橘のような爽やかさと熟成した豊かさを表現します。

魚ではなく、肉、例えば地鶏をシンプルに焼いたもので合わせるのがいいのでは無いかと思います。

今、開いているボトルは、残り2杯、いい状態になっています。と言う事は、今日は次のボトルのスタンバイでデキャンタしてボトルに戻してスタンバイしておきます。

どうぞ、究極のシュナンブラン、サヴニエール.クロ.ド.ラ.クーレ.ド.セラン、お試しください。