これまでにも書いたことがあるかもしれませんが、ワインは何時が最適の飲み頃なのか?は、ワイン好きの論議に登場する機会が多い話題かも知れません。
しかし、言って見れば「飲む時が飲み頃」であるようにする、と言うのが正しい捉え方かも知れません。
これは「多くのワイン」の話です。
「多くのワイン」とは、この3日程のブログに登場する「ハレの日のワイン」でない普通のワイン。
これらは若かろうが、少し熟成が進みすぎいようが、まさに今のんでこそ意味があり、それにある料理が欠点を補正してくれます。
では「ハレの日のワイン」の飲み頃は?
だいたいにおいて、そういうワインは何万円もする訳ですから、何千円の価値のワインと同じくらいの味わいでは困ります。
液体の中に隠れている素質を解き放たないともったいないですね。
それは凄いスポーツ選手に小さすぎるグランドで試合をさせる、或いは違う道具で私議させるのと同じです。その選手に最適の環境で、最適の道具で試合に臨んでもらってこそ、我々にはマネの出来ない「超人的なプレー」を見せてくれるわけで、それが我々に至福の感動を与えてくれるのですね。
ハレの日のワインの飲み頃は何時か?
それはワイン次第です。当たりまえの話ですね。
しかし、強い年の熟成のピークは割と長く続きます。いわゆる高原状態、と言うものです。
ですから、かなり古いワインでも「待ちすぎて失敗」と思わず開けてみてください。
最初の10分、20分はやっぱり駄目か?と思う瞬間がありますが、次第に蘇ります。温度が良さを引き出すこともありますし、酸化が足りなかった、という事もあります。
仮に若すぎたな、と言う時は料理を少し強くすればいいのです。
多くの方は熟成に対して、恐怖を持っています。
「まだ大丈夫でしょうか?」「もうだめですよね!」って聞かれることが多いんですね。
しかし、話を聞いていると、いやいやマダマダ大丈夫!!!!ってワインが多いんです。
もし、今後そういうワインを開けられるときは、ワインの名前と年号をお伝え頂ければ、そのワインの扱いのヒントは差し上げられると思います。
「ケ」のワインは気軽に、「ハレ」ワインは繊細に、しかも大胆に、です。
ワインは、そこがおもしろいのですから、