昨朝のMBS「知っとこ!」
私の出演部分をご覧いただいた方には貴重な朝の時間を割いて頂き、有難うございます。
さて、しかし2時間ほどの収録から僅か3分程の尺での放送ですので、私の言いたかったことの三分の一程度しか伝わっていないのではないか?と思います。
いやあ、ダジャレのことではありませんよ!!
まず、私が求められたのはボージョレ.ヌーボーの美味しい飲み方です。
今年のヌーボーをテイスティングして特徴をお伝えし、これはコメント通りで、まあ、問題なしです。
その後、温度の事に触れます。
実際には冷たく冷やしたものと、赤ワインの「良くある温度、16,7度」に設定した物を福島アナに同時に注ぎ、試して貰いました。
冷たい方はイチゴの様な香味がはっきりした心地よい香り、高い温度の方は、アルコール臭がイチゴ感をマスクした印象。福島さんは、直ぐに「アレ、温度が高いほうが判りにくい」と答えています。
今度はグラスサイズの違いを試してもらいました。
白ワイン用の小振りのグラスと赤用の大きなグラスです。
やはり福島アナは大き目のグラスの時に「香りがしない」と叫びます。
口に含んでも「味が薄いですね」と言っています。
私としては、そこを流して欲しかったのですが、時間を食いますもんね・・・・・・
そうなんです。ヌーボーは殆どの場合、炭酸ガスの力で色素のみが抽出されている訳ですから、高温で生きるタンニンが無い訳ですね。冷やすのは当然のことです。
また、色はさほど濃くない様でも、若い酸化されていない色素ですから、香りのマスク効果は少なくなく、大きなグラスだと香りが上がりにくいのではないかな、と推測します。
また、料理を3種お出ししました。
ソーセージ、蟹のサラダ、青魚のカルパッチョです。
そこにヌーボーの他、ソーヴィニヨンブラン、カベルネソーヴィニヨンの3種を合わせます。
これも福島さんの素直な感想だと思いますが、ソーセージは白に合い、カベルネだとソーセージの味がしない、ヌーボーは大丈夫、と答えています。
蟹は白だと悪くは無いけど甘みや旨味を感じず金属的に感じる、カベルネは美味しく蟹の味を引き出している、がヌーボーでもイケル、と・・・・
青魚も蟹と同様ですが特に白では臭みが出、赤だと甘みを感じると言っていますし、ヌーボーも臭くない。
で、私は「日本人の食卓によく登るもの、特に後者2つは冬に頂くものを用意しました。しかも、あまり手を掛けないで出来るものです」と説明し、「白によく合うものや赤にしか合わないものもヌーボーだと、どれでも問題なしでしょ!!」とまとめました。
意外とヌーボーは相性の幅が大きいのですね。
そこの所が、限定的な「蟹によく合います」だと不本意なのですね。「気軽に色んな料理と合わせて欲しい」が私のお知らせしたかったところなのです。
ヌーボーは冷やすものだ、と思っている方は少なくないと思いますが、しかし「やや冷やしめ」で留めていらっしゃる方が多いと思います。しっかり冷やしても良いんです。
またグラスは小さいほうがまとまりがよくチャーミングですね。
まだ、お飲みで無い方は是非、冷やして小さなグラスで、料理を気にせず召し上がってください。
あ、気が付けば長くなりました・・・・
そんなことを書きながら、そむりえ亭でのヌーボーはほぼ無くなりかけています。
未体験の方は今日なら少しだけお試し頂けますよ!!
お待ちしています!!!!