つれづれおもふ

思えば遠くに来たもんだ~ぼつぼつ語る日々の出来事

雪解けで

2015年03月09日 | 徒然に、

まだ三月が始まったばかりというのに、道路が乾いている。

こうなると車の運転が荒っぽくなるから、怖い!

 

昨日、テレビドラマのような場面に遭遇した。

旦那と近所のスーパーに買い物に行った。水物がほしかったので車で出かけた。

買い物を終え、旦那の運転で駐車場の出口に向かった。

広いゆったりとしたつくりの駐車場で、込み合うと誘導員も配置するスーパーなので

めったに出入りで危ない思いはしないのだが、昨日は妙に出口に車が並んでいた。

出ていこうとする車が何かをよけるように回り込んでいく・・・様子がおかしい。

順番に動いて近くまで行ったら、

出口の半分をふさぐような形で、白い軽が歩道に乗り上げて止まっていた。

不思議なことに、助手席に女の子がいるが運転席に人の姿が見えない。

「エンストかあ?」

旦那がつぶやいたときに、道の向こう側からえらく興奮した感じの若い男の子が走ってきて、

車に八つ当たりをするかのように蹴とばし、殴りつけ、

荒っぽい動作で車に乗り込むと、そのあたりで順番待ちをしていた車を縫うようにものすごいスピードで中に入ってきた。

旦那は車を止めてその様子を眺めていたが、

「バカが、・・・」 と一言。

暴走車が近くにいなくなったのを確かめて、

「小学校中学校の先生というのは、あんなのも相手にしなければいけないからな…

平等にしなかったら怒られるし、でもな、あれは平等に扱えないだろうになあ」

とのたまわった。

 

今うちには義務教育の年ごろの子どもがいないから、実態がどうかは何とも言えないが、

公立小中学校の役割の大きな一つは

「世の中には色々な人間がいる」 という経験をすることだと考えている。

高等学校やさらにその上の教育機関というのは、もっと言えば就職だって、

経済的な面も、学力的な面も、究極の“習熟度別クラス替え”だと思う。

その中から社会で暮らしていく間に、苦手なもの価値観の違うものとは付き合わなくなり、・・・

と、考えていくと、子どもの頃のこの10年足らずが

赤も黒も緑も紫も・・・すべてが並べられたあの教室が、とても貴重な経験なんだと感じるのだ。

子どもが授かると、人生で二度目になるその貴重な体験ができる。

ああ、いろんな人がいるんだなあ…と隣の子育てに感心したり呆れたりする。

 

車を暴走させたあの子は、どんな人生を歩むのだろう?

幼稚園も小学校も中学校も、可能性という未来を開いていたはず     なのだが、

何かつかんでくれているだろうか?

 

人生って、そう捨てたもんじゃない。

いいことも結構あるもんだ。

ばあさんと呼ばれてもおかしくないおばさんは、大きな声で若い人たちにそう伝えたいと思っている。




 

 

 

 

 

 

 

コメント (2)
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