つれづれおもふ

思えば遠くに来たもんだ~ぼつぼつ語る日々の出来事

親ばかは、

2017年07月22日 | 子育て

末の子どもももう見上げるような大男です。

長い長い子育ての終盤にかかり、

「気持ちよく親子でいるには?」という命題の答えを日々探しているような

馬鹿親なのですが、

 

東京の古い家を取り壊すとき、旦那が解体屋さんに頼みました。

「無理なく外せるなら、外してもらいたい」

だめかもしれないですがと断りは入りましたが、さすがプロできれいにはがしてくれました。

そのまま保管をしてくれて、現場監督さんが引き渡しの時におもむろに取り出して、

「どこに取り付けましょうか?」と言われた。

古い家にあったときは周りと同じ色でそんなに気にならなかったのだが、

新築の真っ白な壁紙の上に仮置きされたのにはちょっと、ぐっと詰まってしまった。

どうしたらよいのだろう?としばらく思い悩み、ダメもとでと担いで世界堂に相談しに行った。

大分あちこちに電話をかけて確認してくれて、時間がかかりますけれどと言われましたが引き受けてくれ、

それが出来上がり、旦那が来たところでようやく新しい家に取り付けた。

 

じゃあああん! 親ばかです!!

 

わかりますか?

はい「柱の傷」です。

毎年ではありません。東京に里帰りした度、帰る日につけたものです。

続けて上京で来た年もあれば、しばらく間が空いた年もあり、

こういうことが好きな子は必ずできましたが、ナーバスになって測れない子もいました。

この板は台所にあった階段のわきに貼られていたもので、

私が小学校の低学年の時に台所を改築してですから50年たつのかな?

こんなものなんですが、家と一緒になくなってしまうことがちょっと寂しくて、

外してくれた時にはとてもうれしかった!

そして額装のプロがきれいに仕立ててくれました。

きれいになった姿をみて、またうれしくなった。

この場所も、まるでこれのためにあつらえたような空間で、

あの古い家からつながった感じがしました。

 

子どもたちにとっては迷惑な話かもしれないが、

これはとても大切な思い出…だから、まあ許してもらいましょう。

 

この件に関しても、たくさんの職人さんがかかわってくれました。

日本の職人さんはやっぱりすごいや!感謝です。

 

 

 

コメント (2)
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