つれづれおもふ

思えば遠くに来たもんだ~ぼつぼつ語る日々の出来事

9月の本

2021年10月01日 | 本・・・

何となく涼しくて、なんとなく暑い、

北海道もんにはねばっこい体にまとわりつくような暑さが応えました

私よりも旦那を心配しましたが、なんとか無事に乗り越えたようです

今年は札幌もものすごく暑かったようです

夏暑くて、冬寒い いいところなしのようです

 

そんな暑さの中、エアコンのおかげで本もゆっくり読みました

図書館の配架のおかげで、自分の好みで探すのとは違う棚の前に行き

出会った本が何冊か混じっています

 

 

 

 

9月の読書メーター
読んだ本の数:18
読んだページ数:3438
ナイス数:179

トキワ荘最後の住人の記録: 若きマンガ家たちの青春物語トキワ荘最後の住人の記録: 若きマンガ家たちの青春物語感想
昭和30年代、ないものも多かったが、違った努力もあたったのだな、、才能と努力と環境を手に入れていく若者群像よね、今とは全然違うアナログな手ごたえ 面白かったが、全体としては同じような話が続くので最後のほうは飛ぶように読んでしまった 反省 ひとつずつゆっくり間を開けて読むべきだった
読了日:09月28日 著者:山内 ジョージ
この世にひとつの本この世にひとつの本感想
リーダーシップというのは頭がよいだけではダメなんだなあ、いわゆるこの三男坊は“人たらし”なんだろうが、その才能が開花するさまが心地よい しかし、私は思うのです 社長秘書というのはものすごい専門職だと考えます でも若くて美しいと、お妾さんみたいな描きようがままある 現実でどれほどあるのかしらないが、本の中でのこの設定は吐き気がするほど女性蔑視だと感じるようになった 彼女が囲い者である必要性がこの話の中で感じられなかったのがそういう思いを起こした原因だと思う 残念
読了日:09月24日 著者:門井 慶喜
わたしが山おくにすんでいたころわたしが山おくにすんでいたころ感想
海に行きたいとも砂漠に行きたいとも思わない 山奥に住んで満ち足りているから…電気も水道もなく便利ではないが満ち足りている生活 ジンときました
読了日:09月23日 著者:シンシア ライラント
ほうれんそうは ないています (ポプラ社の絵本)ほうれんそうは ないています (ポプラ社の絵本)感想
長谷川義史さんの絵がすごい! 爆発的な怒りがぽんと投げかけられる もっともっと私も怒らなければならないのだと思った
読了日:09月22日 著者:鎌田 實
定価のない本定価のない本感想
本による圧死 今ほど家が堅牢でなかったころ大量の本で「床が抜ける」とよく言われたように思う 日本の歴史は、どれほど国力があってもたかだか100年200年の若いアメリカには食い尽くすことはかなわなかったということか…芳松はアメリカの姿のようにも感じた 神保町界隈の古本屋の暮らしぶりもわかり面白い時間を過ごした とってつけたような筋立ても所々に感じたが戦後の混乱期ということで折り合いがつく範囲と思う
読了日:09月21日 著者:門井 慶喜
馬場のぼるのスケッチブック馬場のぼるのスケッチブック感想
先日「馬場のぼる展」に行った その時 たくさんのデッサンや下書きを見た 描くことを厭わない方だったようで、図書館の書架でこの本を見つけゆっくりと味わいたいと思った 役者さんで私生活を表に出さない方がいるが、絵描きさんも表に出ている発表されたものはその方の一部分でしかないと思った その周りには広くて深いものがある これだけの裏付けされる画力があってのあの絵なんだなあと今さらだが、馬場のぼるさんに敬服してしまった
読了日:09月20日 著者:馬場 のぼる
くらくてあかるいよるくらくてあかるいよる感想
明るかったときはみんな忙しくていたけれど、暗くなったら近くにいる人とその闇を楽しんじゃう 満点の星空 いいもんだよなあ
読了日:09月19日 著者:ジョン ロッコ
ホームレス歌人のいた冬ホームレス歌人のいた冬感想
当時朝日新聞を取っていて、ホームレス歌人の人気をその場で感じていた そうかもう10年以上がたつんだと時間の流れに驚いている あの時のざわざわとした空気を思い出した 10年という空白の時間を置いているので、著者の意図がよくわからなかった ルポルタージュということで取材を重ねているそばで読めばきっと、雲をつかむようなホームレス歌人の像が伝わったのだろうが、今になると著者の感想文のように感じてしまった 時間に耐える作り方があったのではないかと思う 取り上げたテーマが興味深いものだったので残念に感じる
読了日:09月19日 著者:三山 喬
時雨みち (新潮文庫)時雨みち (新潮文庫)感想
再読 藤沢周平の物語の中で一番に挙げるのが「山桜」先日劇団民芸の朗読劇で「山桜」が朗読篠田三郎で開かれると知り、いてもたってもいられず飛んで行った 野道で手塚弥一郎と野江が出会う場面でぐっと来て、最後野江が式台に手をつく場面で涙があふれた 帰宅後、再度「山桜」を堪能しました
読了日:09月17日 著者:藤沢 周平
「大家さんと僕」と僕(番外編本)「大家さんと僕」と僕(番外編本)感想
「大家さんと僕」という本の周りで何が起こっていたのか 楽しく読みました 出会いが生んだ一冊との出会いに私も感謝しています
読了日:09月17日 著者:矢部 太郎 ほか
たいふうがくるたいふうがくる感想
鉛筆で丁寧に描かれた物語が魅力的だった 空色が気持ちよい
読了日:09月17日 著者:みやこし あきこ
海が走るエンドロール 1 (ボニータ・コミックス)海が走るエンドロール 1 (ボニータ・コミックス)感想
息子が本屋で強く勧められたと回してくれた一冊 「今からでも死ぬ気で映画作ったほうがいいよ」にズキンときてしまった 65歳は死ぬ気でやらないと形にならない年齢だ うみ子さんの今後に目が離せない 
読了日:09月16日 著者:たらちねジョン
西武沿線の不思議と謎 (じっぴコンパクト新書)西武沿線の不思議と謎 (じっぴコンパクト新書)感想
西武鉄道って、社史が出ていないんだとびっくりしました 雑学本のような感じだが面白く読んだ 歴史の頁で感じたのは、日本の鉄道のかなりの割合が軍隊のためのものだったということです 物資や兵士を補給するために、そういう意味で損得抜きに鉄道を走らせたということ 鉄道維持というのは大変なことなんだと思った
読了日:09月12日 著者:
トコとミコトコとミコ感想
トコもミコも士族の出でどちらも庶民とはいいがたい血筋だが、家臣と殿様はこうも違ったんだ どうあってもかなわない存在だからこそ主従の立場を受け入れたんだろうと感じた 華族制度の崩壊から、そこに苦しんだトコ 切ないなあ 彼女だって庶民から見たら立派にお姫様だ 上には上がいるということだと感じながら読み切った
読了日:09月11日 著者:山口 恵以子
のらねこハンドブック 小さな命を守るためにのらねこハンドブック 小さな命を守るために感想
我が家に通ってくる猫が2匹いる 1匹は15年来になる旧知の仲 一昨年から通ってくる若い猫がこの先10年以上もこの厳しい生活をしていくのかと本書に手が伸びた アメリカでの保護活動の様子が説明されていて、日本での注釈もあり私のようなにわかには、わかりやすくまとめられていると感じた 猫と暮らす まだまだどうしてよいかわからないが考える種になった
読了日:09月07日 著者:タマラ・クルーズ
【第162回 直木賞受賞作】熱源 (文春e-book)【第162回 直木賞受賞作】熱源 (文春e-book)感想
2年前にサハリンを旅行した 当初目的はチェーホフ探訪だったのだが、サハリンでアイヌに起こった出来事に切なくなった 日本はロシアと国境を接していると身に染みた経験だった この本を読まなければと思いながら遅くなってしまった 最初の拷問の様子にひるんでしまったが、気を取り直した後は一気に読み進んだ 北海道とはまた違うサハリンのあの空気を知ってから読めてよかったと感じている アイヌは熱い 最後の未来につながるという場面が女性二人というのもジンときた 読んでよかった
読了日:09月06日 著者:川越 宗一
鉄童の旅鉄童の旅感想
鉄道ファンにはたまらない一冊だと思う 私は土地勘のある場所が出てきたから何とか読みこなしたが、ふむむ途中くじけそうになった 鉄道に乗ることに対して“神童”のようなこどもがいるのだろう そのことが彼の過酷な生い立ちをいやすものになった、でも、何も確かには明かされなかったというもやもやが私にあるのは、鉄道の魅力をわかっていないからだろうなあ、、、それでも一晩で読み切ったから面白かったんだと感じている
読了日:09月04日 著者:佐川 光晴
ぼくは戦争は大きらい: やなせたかしの平和への思い (小学館クリエイティブ単行本)ぼくは戦争は大きらい: やなせたかしの平和への思い (小学館クリエイティブ単行本)感想
「裏をとる」本つくりの片隅で仕事する夫がよく口にする言葉です 語られた“事実”が確かなものか調べることを言うようです この本では編集者がやなせさんが亡くなった後、他の資料と付け合わせて最大限の努力をしている そのためにこの本で語られたことが信用できると感じた 時の政府に逆らうことができなかった時代の責任は大きいが、そういう民族なんだと心して「戦争は大嫌い」と私も言い続けたい
読了日:09月03日 著者:やなせ たかし

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コメント (2)
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