
2022年9月27日 全国10都市で撮影は行われている
あの時、過半数を超える人が反対の意思を示した
それでも閣議決定で行われた国葬
全国各地の様子はそれぞれだ
それぞれの場所の事情もあるし、それぞれの場所の利害もある
マイクを向けられた人もそれぞれで、その時のその人の状況も様々
民主主義の国だから、決められたことは粛々と進んでいく
辺野古では、基地工事反対の座り込みの人々がトラックの移動のたびに排除される
福島では米を作らなくなった田んぼの様子が見える
水害に見舞われた清水では、片付けに追われる住民が、
駆け付けたボランティアの高校生に「ラーメン食べて」とお金を差し出す
たしかあの時は自衛隊も間に合わなかったと思う…
札幌では、結婚式のひとたちが楽しそうに写真を撮る
長きにわたり総理大臣を務め、日本のかじ取りをした安倍晋三という国会議員を
評価する人もたくさん出てくる
民主主義とは…と思った
民主主義
大多数の人が望まないけれど、選挙で選ばれたわずかばかりの人の決定で物事は進んでいく
「戦争」もそうやって始まってしまうのかもしれない
この映画に出てきた人の大部分の人の様子は、この日に国葬があろうがなかろうが、
送るだろう日常の風景を切り取られている
そうやって平和に暮らしている間に…何かが決まって、
何かが動き出してしまう……のだろう
安倍晋三が遺したもの、その本当の評価はこれから歴史がしてくれると思うが、
私は決して誇れるものでないと思っている
何か結論のある映画ではないが、今もじくじくと考えている