暑くて暑くてやりきれない夏がじわじわいる間に
あれっと思ったら寒い
本当にやんなっちゃうこの頃の気候です
それでも本をたくさん読みました
11月の読書メーター
読んだ本の数:16
読んだページ数:3644
ナイス数:126
よみがえる森鷗外の感想
朝井まかて「類」を読んで森鴎外に興味を持った いくつかは読んでいるはずだが、その指南書になればと本書を手に取った 鴎外を読んでいない身には内容に共感することが難しく流し読みになってしまった 寂聴さんが、太宰治の向かい側にある鴎外の墓にお参りすることを聞いた三島由紀夫の手紙が面白かった
読了日:11月29日 著者:
連鶴の感想
竜馬暗殺から物語が始まりびっくりした。あの時代各藩それぞれに正義があったのだなあと思った。連鶴は知っていたが、桑名藩のものだったのか…しかもたくさんの折り方があるとは知らず、思わずネット検索 これを小刀で切れ込みを入れた懐紙ですらすらと折るとは、竜馬が持っていたとしたら、思いを乗せるだろうと感じた。いずれにせよ歴史学者の検証によってこういうできごとが掘り起こされていく。もう少し兄弟の様子や、人と人とのかかわりが描かれているともっと読みごたえがあったと思う。
読了日:11月29日 著者:梶 よう子
御松茸騒動の感想
若気の至り…青春のまっすぐの時代、世間の荒波にもまれる前の勝気な様子 結果として現場に育てられた主人公だが、良い上司もいたようだ 何の話かいなと読み始めたのがよかったのか、面白く読了した
読了日:11月19日 著者:朝井 まかて
おこりんぼママの感想
僕というよりは、ママのごめんねという気持ちをかいたものなんだと思います。体がばらばらになるような気持ちなんだと、心しないといけないと、終わってしまった子育てにどうだったんだろうと思いました。ほのぼのとした絵柄がするするっと最後まで連れて行ってくれました。
読了日:11月17日 著者:ユッタ バウアー
ほんなんてだいきらい! (主婦の友はじめてブック―おはなしシリーズ)の感想
『あらすじ』を書くと図書館で見聞きする風景なのですが、登場人物の様子や、この絵の表現がとても刺激的で楽しい。ほかに楽しいことがいっぱいある現代では、これくらい過激に本の魅力は伝えるべきなのかもしれない。
読了日:11月17日 著者:バーバラ・ボットナー
ライト・スタッフの感想
映画が娯楽の王様だったころ…モノクロからオールカラーになり、音がよくなり、画像がきれいになり、その時代を背景にゆるく始まった物語は、現代につながっていくのだが、ここから先の映画について、いつかまた書いてほしいと思う。モノクロはメイクがいらず、カラーになって必要になり、マックファクターの美容部員が…というくだり、へえそうだったのか…娘に話したらマックスファクターって何?と聞かれた なるほど昭和は遠くになったなあ
読了日:11月16日 著者:山口 恵以子
日本の刃物 研ぎの技法: この1冊を読めば和の刃物の知識と研ぎ方がわかるの感想
包丁が切れなくなり、砥石もあり、…なかなかうまくいかず、本書を手に取った 丁寧に整理されていて、わかりやすい あとは手を動かすだけです
読了日:11月15日 著者:
類の感想
この作家が気に入り、図書館に行くたびに棚から取ってくる 今回はこの本 森類を主人公にしたものとは知らずに読み初め、初めはなんとも上流階級の感性に押し流されそうになりアップアップした だが、だんだんと森類・美穂夫妻に己を重ねて読むようになり…当然、こんなに波乱でも万丈でもないが、里では夫の悪口を言わなかった、夫に一生懸命だったという美穂の姿が刺さった 偉人森鴎外を家長に持った家族は鴎外なくしては語れないが、鴎外という人がいなければ彼らもたぐいまれな才能の持ち主ばかりで、その苦悩を存分に描き切っていると思う
読了日:11月14日 著者:朝井 まかて
アンダーカレント アフタヌーンKCDXの感想
長女が読む?と貸してくれた 人の気持ちの機微のようなものが織物のように交錯して読みごたえがあった 実写化されていると聞いて上映館を探したら、レイトショーしかなく断念 どんなふうに映像化されたのかちょっと気になります
読了日:11月14日 著者:豊田 徹也
琥珀の夏の感想
始まりはそうではないのに、集団でいるうちに、宗教的な色合いを持つようになり、カルトのようなものになる団体があるようだ この物語に出てくる「ミライの学校」もそれで、理想の中にあってないがしろにされてしまった思い…それを何となく気が付きながらも、通りすごしてしまった内外での葛藤 子どもはどのような環境でもまっすぐに育つ強さを持つと私は思うが、その大事な子ども時代のひりひりとした感じが切なかった こうやって公になって、それが穏やかな時間につながればよいと思う
読了日:11月09日 著者:辻村 深月
あいの感想
実在の人物だが資料がないため、作家の想像のもとに描かれた関寛斎の妻あい 大人物の夫と立派に連れ添うことを望んだ女性の姿を見事に表してくれている 波乱万丈の長い時間を一冊の本にまとめているのだが、駆け足ということもなく十分に楽しんだ
読了日:11月05日 著者:高田 郁
オリジナル版 カラーモンスター きもちは なにいろ? (「カラーモンスター」シリーズ)の感想
明快に気持ちを表現していくモンスター 人の心ってぐちゃぐちゃなんだなあ…ピンク さあ、私のピンクはどんな気持ちなんだろう???
読了日:11月04日 著者:アナ・レナス
まいごのねこ: ほんとうにあった、難民のかぞくのおはなしの感想
自分たちの逃避行もどれだけの苦難があるのか、猫をよく連れ出し、よく猫もついていったと思う 人間でも生き別れになって仕方のない状況で、再会がかなった奇跡に人の思いの強さを感じた こういう思いをする家族もペットもいない世界にと願います
読了日:11月02日 著者:ダグ カンツ,エイミー シュローズ
東京會舘とわたし(下)新館の感想
上巻を読んでから少し時間がたってしまった。続けて読めばよかったと反省。その歴史の中でこういうことがあって、こうなって、と積み重ねられた物語だった とても面白くて無我夢中であっという間に読んでしまった。時間をおいて、上下巻続けて再読したい
読了日:11月01日 著者:辻村深月
うずらのうーちゃんの話 (ランドセルブックス)の感想
赤い絵がうーちゃんに起こるなかなかの事件を意味していて、それでも淡々としたうーちゃんに、赤はうーちゃんの元気の象徴でもあるんだと感じた
読了日:11月01日 著者:かつやかおり
ワンダ・ガアグ グリムのゆかいなおはなしの感想
誰もが足りているわけではなく、足りないことだらけ、どの話もめでたしめでたしではないが、歯車掛け違っても何とかなっているじゃないかととても“愉快”
読了日:11月01日 著者:ワンダ ガアグ
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