「病める狐(上・下)」★★★
ミネット・ウォルターズ著
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/56/ac/79a941f9a101f850f1e30da5b13d6273.jpg)
イギリスの海沿いの小さな村、
住人は少なく、避暑地として最近は人気だ、
由緒有る家系のフォックス家の老婦人が
自宅テラスで死体となって発見された、
警察は自然死と結論付けるが、
その後事件は別の事件と重なり合い、
複雑な人間関係が浮かび上がる。
著者の代表作である、
「氷の家」と「女彫刻家」を読んだことがあり
どちらも面白かったので
久々に読んでみた。
小さな町の住人と
所有者が不明の空き地を占拠し始めた
「トラヴェラー」と呼ばれる流れ者の一団。
主に語られるのは死んだ女性の夫と、
その家族だけれど、
同じ分量で多くの登場人物について
語られるため、誰かに感情移入するとか
そういうことは困難な作品だ。
魅力的なのは弁護士と孫娘だけれど、
深く掘り下げることはしていない。
事件自体よりも、小さな町という単位での
人間の繋がりや、起きた事件の反応など、
複数の人間の関わりにページが割かれていて、
散漫な印象を受けるが、
もともとミステリーの多くは
事件解決がテーマだけれど、
この本はもうひとつの大きなテーマ、
人間を描くと言うことに重きをおいているのかもしれない。
2000年代の事件ながら、
現代的なものはほとんど登場しないため
古典的な趣さえ感じられる
不思議な作品だった、
ミステリーの事件の特異性やそこに登場する
変わった人々なんかを期待すると
あてが外れるが、読み応えはたっぷり。
最後まで一気とまでの勢いは無かったが、
割りと面白く読めた。
★100点満点で65点★
★参考になったらココもクリック!←ランキング上昇ボタン
次が気になって仕方ないとまではいかなかった、
夢中で読んで気がついたら夜明け、なんて本に出会いたい。
★映画ランキングはこちら
ミネット・ウォルターズ著
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/56/ac/79a941f9a101f850f1e30da5b13d6273.jpg)
イギリスの海沿いの小さな村、
住人は少なく、避暑地として最近は人気だ、
由緒有る家系のフォックス家の老婦人が
自宅テラスで死体となって発見された、
警察は自然死と結論付けるが、
その後事件は別の事件と重なり合い、
複雑な人間関係が浮かび上がる。
著者の代表作である、
「氷の家」と「女彫刻家」を読んだことがあり
どちらも面白かったので
久々に読んでみた。
小さな町の住人と
所有者が不明の空き地を占拠し始めた
「トラヴェラー」と呼ばれる流れ者の一団。
主に語られるのは死んだ女性の夫と、
その家族だけれど、
同じ分量で多くの登場人物について
語られるため、誰かに感情移入するとか
そういうことは困難な作品だ。
魅力的なのは弁護士と孫娘だけれど、
深く掘り下げることはしていない。
事件自体よりも、小さな町という単位での
人間の繋がりや、起きた事件の反応など、
複数の人間の関わりにページが割かれていて、
散漫な印象を受けるが、
もともとミステリーの多くは
事件解決がテーマだけれど、
この本はもうひとつの大きなテーマ、
人間を描くと言うことに重きをおいているのかもしれない。
2000年代の事件ながら、
現代的なものはほとんど登場しないため
古典的な趣さえ感じられる
不思議な作品だった、
ミステリーの事件の特異性やそこに登場する
変わった人々なんかを期待すると
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最後まで一気とまでの勢いは無かったが、
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