肺MAC症は結核菌の仲間の細菌による肺の慢性感染症で、
しつこいせきやたんが続く。
結核と違って、人から人には感染しない。抗生物質が効きにくい上、
菌のすむ環境から繰り返し感染するため、完治は難しい。
肺マック症の場合、特に過労や手術後など体の抵抗力が弱った時に症状が出現し、
診断される事がしばしばある。最近の特徴として、基礎疾患が特にない
中高年の女性に発症するケースが増えている。
(初期は無症状だが、高解像度CTにより早期に見つかるケースが増えている)
原因となるアビウム菌とイントラセルラーレ菌の発見場所で最も多かったのは、
浴槽内にあり、お湯を循環させる「追いだき口」。
浴槽にためた水、浴室の排水口、シャワーヘッドの表面や内側でも菌が見つかり、
浴室が感染源になっている可能性が高いことが明らかになった。