北朝鮮がまたミサイルの発射準備をしているとの憶測がながれている。この噂が本当ならばさすがに米国は、この状況を眺めるわけにはいかなくなる。中国も同様であるが、中国が行動を起こす可能性は無視できないが、低い。
米国が動けばその軍事能力の高さを世界中に見せ付けることになる。これは中国軍には相当なショックを与える事となろう。尖閣問題おける砲艦外交ともなる。圧倒的軍事力の差を見せ付けることで、中国軍を引かせることになる。しかし中国は1996年の台湾沖のミサイル演習でこの米軍との軍事力の差をイヤと言うほど見せ付けられている。その再現は勘弁して欲しいと考える可能性もある。中国共産党の考え方一つである。仮に米国の軍事行動によるデモンストレーションを封じるには、自ら北朝鮮に進攻した方が良いと考える可能性もある。共産主義を標榜する国家で3代の世襲とは最早「王国」ではないか。その懸念を江沢民時代に、金正日の世襲を非難した過去がある。習近平共産党総書記は江沢民氏と同じ上海閥(藩と言って良い)のメンバーだ。
人民開放軍の暴走を叩くつもりであれば、米軍に行動の自由を与えるであろう。人民解放軍が共産党のコントロール下であると認識していれば、米軍に1996年の再現は許さないであろう。ここは習近平総書記が人民解放軍をどこまでコントロールしているかの試金石である。
日本としては、米軍が北朝鮮に対し軍事作戦を敢行してくれた方が、後顧の憂いがなくなることと尖閣へのチョッカイが激減することになると予想できるため、米軍にぜひ行動してもらいたい。