尖閣諸島に人民解放軍が漁民の姿となり大人数(300人)で上陸した場合、自衛隊は出動できるのか?防衛出動の命令は出ない可能性が高い。人民解放軍と明確な証拠がなければ自衛隊の出動は難しい。中国もそこまでバカではない。尖閣に上陸させる以上漁民としてその作戦を遂行させる。また、軍隊が化けているだけであるから海上保安庁が逮捕に来れば反撃する。日本政府にはそれが人民解放軍か漁民なのか分らない。それでは日本側は如何なる対応が出来るのか考えた場合、何も出来ないとの答えしかない。海上保安庁に機動隊のような重武装警察官を育成している余裕はない。昨年海上保安官はやっと逮捕権を有することが出来たが、人民解放軍が化けた漁民では装備が違いすぎて勝負にならない。そのまま逮捕に行けば多くの殉職者を出すこととなる。このことは充分起き得るシナリオだ。この最悪のことについて準備する必要がある。民主党や社民党、共産党、などのように最悪のことを考えることはタブーとしているような政党では、国民の生命財産は守れない。日本人のように正しいことは黙っていても分ってくれるなどの寝言は国際政治で通用しない。常に最悪の想定が必要だ。福島第一原発事故のように「想定外」は最早国民は許さない。具体的対策は機動隊を重武装(陸軍並)させ逮捕権を有する警察として、海上保安庁と共同で事に当たる以外現在方法は無い。そのための法整備の方が防衛出動の法整備より格段に簡単である。
写真は海上保安庁の巡視船