中国が今度は、プラモデルの箱絵に噛み付いた。まあ、特亜三国は兎に角日本にインネンを点ければ、何かしら金になると考えているようだ。それとも稚拙なナショナリズムを満足させるにはそれでも良いのであろうが、この方法も稚拙な手段ではないのか?
現実に、空母が対艦戦を行うことはない。こ発想は空母の黎明期である20世紀初頭の発想である。故に当時の空母は大砲を搭載していた。20世紀半ばの第二次世界大戦後期には、その様な無駄な船舶は改装されたか沈没している。現代戦では目視できる距離であれば空母を使うまでもない、対艦ミサイル攻撃を行えばよい。
日本人が中国の空母をバカにするのはその性能と船酔いで勤務に就けないクルーなどの現状による。
1、「遼寧」の性能は、カタパルトがない。故に如何に優れたSu-30を搭載してもフルスペック(35t)での離艦は不可能である。米空母のスチームカタパルトの技術は供与してもらえなかったのだから、スキージャンプ方式では半分の重量も(20t)離艦できない。更にSu―30自重が18t弱であるから燃料を積み武装したら、どれだけの働きができるか?プーチン大統領が「輸出戦闘機のスペックダウンは当然である」と首相時代に発言している。その空母で日本の防衛網は突破できない。
2、クルーの練度の問題は、艦船のクルーの問題とパイロットの問題とに大別できる。艦船のクルーの問題は外海で処女航海した時多くの水兵が船酔いでダウンした中国海軍である。遼寧のクルーになるにはそれなりの実績や技能が必要と日本や欧米は考えるが違うようだ。恐らくコネや中国共産党高官の子息達なのであろう。他の国のクルーは練習船で訓練を行いその後配属される。東シナ海で船酔いであるならば太平洋での大時化のとき如何にするのであろうか?
また、空母は対艦戦を前提としていない艦船である。故に機動部隊を構成し護衛艦20隻近くと艦隊を組む。その艦隊運用を問題視しているのである。艦隊運動など一朝一夕に身に着くものではない。その艦隊の対戦能力なども問題となる。
パイロットの問題も着艦と航法にある。遼寧は近代空母の要件の一つ「斜め甲板」有する事である。これは着艦時全速(55km/h)で直進する甲板に相対速度を低くし着艦する太平洋戦争中の空母とは異なる。斜め後方から着艦するわけであるから、未来予測着艦ポイントを想定し着艦する必要がある。甲板が横に逃げていくためだ。更に波により甲板が上下に斜めに揺れる。この訓練は空母でなければ行えない。また、中国海軍のパイロットは広大な太平洋で航法は行えるのか?東シナ海では台湾や先島諸島、大陸と地形が目視できるが、太平洋では目視確認できるポイントはない。天体だけである。
プラモデルの箱絵にまで噛み付くとは中国人の矜持も韓国人と同じレベルと言うことか?