前穂北尾根とは前穂高岳(標高3090m) の北側の尾根、連峰のことです。
穂高に行くと随所から前穂北尾根の絶景が見える。
北穂(北穂高岳)ー涸沢岳ー奥穂(奥穂高岳)の稜線から前穂北尾根を望む
1峰(前穂高岳頂上)~3峰、4峰、5峰、6峰、7峰
涸沢からは5峰と6峰の間の鞍部(56のコル)まで登り、そこから5峰、4峰、3峰、2峰と順に1峰(前穂)まで登る。
涸沢ー北穂(北穂高岳)への登高路から前穂北尾根を望む
1峰(前穂高岳頂上)~3峰、4峰、5峰、6峰と連続して見える
(参照) 前穂北尾根 4峰の登り
前穂高岳 北尾根8〜1峰縦走 / ƒ ̵̲ さんの槍ヶ岳・穂高岳・上高地の活動日記 | YAMAP / ヤマップ
(参照) 前穂北尾根 3峰の登り
前穂高岳北尾根フリーソロ / 近道さんの槍ヶ岳・穂高岳・上高地の活動日記 | YAMAP / ヤマップ
さて、小生が前穂北尾根を登ったのは30代前後のことだ。
今風にいえばフリーソロ、単独で確保無しの登山だ。
今思えば人には余り勧められない。
ルートは横尾山荘のテント場を単独で早朝夜中に出発し、涸沢ヒュッテ、56のコル、あとは稜線伝いに5峰、4峰、3峰、2峰と順に1峰(前穂)まで。
その後は前穂吊尾根経由で奥穂高岳山頂、穂高岳山荘、涸沢と経由して横尾テント場に戻った。
今から思えば小生も体力があったのだ。
当時の写真記録は一切ない。
カメラは無かったので持って行かなかった。
装備は 11mm40メートルのザイルを1本、ハーケンとカラビナを何枚か、ハンマー、スリング、シットハーネス、食料と水、雨具ほか。
アイゼンは56のコルまでの登りに持参したと思う。
余り記憶にない。
核心部は4峰と3峰の登り。
凹部のルンゼ、チムニーの登攀などは今でも触感や体感の記憶がある。
結局登りにザイルとハーケンは使わず、3点確保で登り切ってしまった。
参考に引用している最近の登攀記録の画像を見ると、4峰と3峰の登りのルートを読むことが出来る。
あそこはこちらに行ったとルートが見える。
ルートを間違えるとフリークライムでは詰んでしまう。
ルートファインディングが全てだと思う。
天候が悪いと断念した方が良い。
2峰の下りでは懸垂下降が必要とのことでザイルを準備して行ったが、
10~15m程度の下りで、足場も充分確保出来そうだったので、
クライムダウンで降りた。
そこから次は前穂の頂上だ。
喉がカラカラになっていた。
あとは奥穂、涸沢、横尾までは下りなので楽だった。
当時は足腰が丈夫だったのだ。
30代前半で山から足を洗った。
子供が出来たのと仕事が忙しくなったのだ。
あとはファミリーハイクと犬の散歩登山。
退職後、両親が他界し2017年から山歩きを再開した。
毎年穂高に行った。
ジャンダルムにも行った。
結構充実していた。
昨年から穂高に行っていない。
体調不良で足が止まっている。
年貢の納め時か?
良くなれば少しは歩こうかい。
奥穂ザイテングラートから前穂北尾根
奥穂の穂高岳山荘付近から前穂北尾根を望む
1峰(前穂高岳頂上)2峰、3峰、4峰
横尾山荘から前穂北尾根
8月4日は同期の北アルプス滑落死命日。 - 馬鹿も一心! (goo.ne.jp)
https://blog.goo.ne.jp/kikuchimasaji/e/402a72c32b40a8484c080356a7498fb8
小生もここまで何とか生き延びてきました。