すこやか歩こう会は目黒ウォーキング協会に所属しています。協会では目黒区が主催する将軍お鷹狩りウォークや、めぐろウォーキング塾を主管しており、これらのイベントに備えるため年に一度、任意参加の「普通救命講習会」を実施しています。消防署から派遣される講師によるもので、受講し試験に合格すると「救命技能認定証」が発行される公的な講習会です。
写真:実習用の人形
私はこの認定証を受けているのですが、今年更新の三年目となるので、受講してきました。前回とは少し内容が違っており、「死戦期呼吸」という初めて聞く言葉も出てきました。心停止後しばらく口が動いて呼吸をしているように見える症状で、実際には呼吸できておらず、「普段どおりの呼吸」ではないと判断し、心肺蘇生を行わなくてはならない状況です。数か月前野球部のマネージャが車に乗れずに走って学校に帰り、倒れた時の状態で、この際「呼吸あり」と判断をしてしまい結果的に救命できなかったニュースが記憶に新しいと思います。今回の講習では判断を誤らないよう、口元ではなく胸を見て呼吸の判断をすることを教わりました。
もう一点、人工呼吸についての認識も新たにしました。講習を受ける前は、「人工呼吸はしなくてよい」と認識していたのですが、この認識は正しくないようです。平成28年7月発行のテキスト、「身につけよう応急手当 普通救命講習テキスト ガイドライン2015対応」から引用してみます。
〇成人に対する人工呼吸は、口対口の呼気吹き込み人工呼吸が、最も簡単で効果があるといわれ、基本となる方法です。
〇人工呼吸のために胸骨圧迫中断時間が長くならないように訓練しましょう。
〇訓練を積み技術があり、意思がある場合は人工呼吸を実施してください。
とあります。「他人である」、「嘔吐がある」など人工呼吸をためらってしまうケースも考えられますが、救命措置の対象が家族などかけがえのない人である場合も考え、訓練を積み技術を身につけておく必要があるでしょう。ネットで調べると「胸骨圧迫(心臓マッサージ)のみの方が救命率が高い」などの記述も見られますが、最新の指針では「人工呼吸も必要」となっていることを、認識しなくてはなりません。厚労省が発行した「救急蘇生法の指針 市民用 2015」から一部引用しておきます。
今回の改訂では、すべての心停止傷病者に質の高い胸骨圧迫が行われることをもっとも重視しました。そのために、普段どおりの呼吸かどうかわからず心停止の判断に迷うときは心肺蘇生を開始することを強調しました。講習を受けて人工呼吸の技術を身につけていて、人工呼吸を行う意思がある場合には、胸骨圧迫と人工呼吸を組み合わせることとしました。
救急蘇生法の学習は、自分の大切な家族、友人、そして隣人の命を守りたいという人間的な愛の表現であり、市民の義務の1つと考えます。救急蘇生法の学習を通して市民がお互いに「命を慈しみ合う」安心で安全で温かな社会が醸成されることを、強く願っています。
本指針の編集委員会および心肺蘇生法委員会委員の皆様に心から感謝を申し上げるとともに、本指針の普及により心停止にみまわれた傷病者から一人でも多くの社会復帰者が出ることを祈ります。
その通りだと思います。テレビもくだらない不倫の話ばかりでなく、このようなことを周知するようにすればいいのに。
今回の講習で使用した人工呼吸用補助具は「レサコ・RT」というものでした。逆流防止弁とプラスチックのシートからなり、感染を恐れず人工呼吸が出来るというものです。近所の薬屋で手に入るものではなく、救急救命協会の売店などで販売しているとのこと。検索すればネット販売でも見つけることが出来るでしょう。ただし道具だけ持って安心してしまうのではなく、消防署で行われる救命講習を受講されることをお勧めします。心構えと技術も学ぶことが出来ます。
すこやか歩こう会ではひきつづき会員を募集しています。目黒区在住以外の方も歓迎いたします。
まずは一緒に歩けるか、試しに一度参加してください。
sukoyaka[アットマーク]v08.itscom.net([アットマーク]は@へ変換してください)宛にメールをいただければ、直近の活動予定をお知らせいたします。
すこやか歩こう会活動スケジュール
写真:実習用の人形
私はこの認定証を受けているのですが、今年更新の三年目となるので、受講してきました。前回とは少し内容が違っており、「死戦期呼吸」という初めて聞く言葉も出てきました。心停止後しばらく口が動いて呼吸をしているように見える症状で、実際には呼吸できておらず、「普段どおりの呼吸」ではないと判断し、心肺蘇生を行わなくてはならない状況です。数か月前野球部のマネージャが車に乗れずに走って学校に帰り、倒れた時の状態で、この際「呼吸あり」と判断をしてしまい結果的に救命できなかったニュースが記憶に新しいと思います。今回の講習では判断を誤らないよう、口元ではなく胸を見て呼吸の判断をすることを教わりました。
もう一点、人工呼吸についての認識も新たにしました。講習を受ける前は、「人工呼吸はしなくてよい」と認識していたのですが、この認識は正しくないようです。平成28年7月発行のテキスト、「身につけよう応急手当 普通救命講習テキスト ガイドライン2015対応」から引用してみます。
〇成人に対する人工呼吸は、口対口の呼気吹き込み人工呼吸が、最も簡単で効果があるといわれ、基本となる方法です。
〇人工呼吸のために胸骨圧迫中断時間が長くならないように訓練しましょう。
〇訓練を積み技術があり、意思がある場合は人工呼吸を実施してください。
とあります。「他人である」、「嘔吐がある」など人工呼吸をためらってしまうケースも考えられますが、救命措置の対象が家族などかけがえのない人である場合も考え、訓練を積み技術を身につけておく必要があるでしょう。ネットで調べると「胸骨圧迫(心臓マッサージ)のみの方が救命率が高い」などの記述も見られますが、最新の指針では「人工呼吸も必要」となっていることを、認識しなくてはなりません。厚労省が発行した「救急蘇生法の指針 市民用 2015」から一部引用しておきます。
今回の改訂では、すべての心停止傷病者に質の高い胸骨圧迫が行われることをもっとも重視しました。そのために、普段どおりの呼吸かどうかわからず心停止の判断に迷うときは心肺蘇生を開始することを強調しました。講習を受けて人工呼吸の技術を身につけていて、人工呼吸を行う意思がある場合には、胸骨圧迫と人工呼吸を組み合わせることとしました。
救急蘇生法の学習は、自分の大切な家族、友人、そして隣人の命を守りたいという人間的な愛の表現であり、市民の義務の1つと考えます。救急蘇生法の学習を通して市民がお互いに「命を慈しみ合う」安心で安全で温かな社会が醸成されることを、強く願っています。
本指針の編集委員会および心肺蘇生法委員会委員の皆様に心から感謝を申し上げるとともに、本指針の普及により心停止にみまわれた傷病者から一人でも多くの社会復帰者が出ることを祈ります。
その通りだと思います。テレビもくだらない不倫の話ばかりでなく、このようなことを周知するようにすればいいのに。
今回の講習で使用した人工呼吸用補助具は「レサコ・RT」というものでした。逆流防止弁とプラスチックのシートからなり、感染を恐れず人工呼吸が出来るというものです。近所の薬屋で手に入るものではなく、救急救命協会の売店などで販売しているとのこと。検索すればネット販売でも見つけることが出来るでしょう。ただし道具だけ持って安心してしまうのではなく、消防署で行われる救命講習を受講されることをお勧めします。心構えと技術も学ぶことが出来ます。
すこやか歩こう会ではひきつづき会員を募集しています。目黒区在住以外の方も歓迎いたします。
まずは一緒に歩けるか、試しに一度参加してください。
sukoyaka[アットマーク]v08.itscom.net([アットマーク]は@へ変換してください)宛にメールをいただければ、直近の活動予定をお知らせいたします。
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