日本人にもいろいろな人がいますから、すべての日本人が「時間を守る」わけではないのですが、やはり、「日本人は時間に正確だ。」という印象を海外の方は持っているようです。
来日してみてびっくりしたこととして海外の方がよく例に出すのが、「電車が時間通りに来る!」
毎朝の満員通勤列車の慢性的な遅延運行を知る日本人には、「そうかなぁ・・・。」という気持ちもないわけではありませんが、あれだけの運行本数からすれば、遅延のうちに入らないのかもしれません。
時間に正確なのは、列車だけではなくエアラインでも証明されています。定時到着率ランキングというのがあって、2010は世界第1位がJAL、2位がANA。2011は1位がANA、2位がJALと日本勢が上位を独占しています。
交通機関の例だけをあげましたが、もっとたくさんの事例もあることでしょう。時間を守る日本人。それは、日本人の勤勉な性格に基づくものというのが一般的な見解かもしれません。
しかしながら、今から92年前に「時間を厳守し、欧米なみに、生活の改善、合理化を進めよう。」との意図をもって、日本初の時計とされる天智天皇の水時計由来の今日6/10を「時の記念日」に制定したという歴史があります。勤勉であることは確かですが、生まれもっての本能的な時間厳守観念ではなく、日本社会の啓蒙活動という努力の賜物によって身に付けた特長なのかもしれません。(Nas)