以下は今日の産経新聞一面に掲載された櫻井よしこさんの定期コラムからである。
読者は私と櫻井よしこさんは通底していると感じたはずである。
私は、櫻井よしこさんは私の最大の読者の一人であると勝手に思っている。
私は2010年7月に、「文明のターンテーブル」、に〈女の21世紀〉という一章も書いて登場したのだが、当初よりも、女の21世紀については大分減価した。
だが櫻井よしこさんが〈女の21世紀〉のもっともすぐれた代表選手の一人である事は言うまでもない。
私は特に有名大学に在籍中、或いは卒業した女性たちこそ、櫻井よしこさんの論文を読むべきであると確信している。
京大の校門前に、いつも置いてあった立て看板が終に撤去された…自虐史観から発している反権力の言動や活動を無罪と考えている態様を、私は京大の恥だと思っていたが、新聞のインタビュー記事では、京大らしさがなくなるなどと答えていた女子学生の言が掲載されていた。
あんなものを京大らしさというのなら、京大と言う大学には何の値打ちもないだけではなく、その幼稚で悪辣な過激思想は社会に対して有害以外の何物でもない事を当の京大生自身が知るべき時はとうに来ていたのである。
この稿は、月刊誌HANADA今月号に掲載された、総力大特集、朝日新聞は正気か、いま日本に問われているのは「常識」を採るか、「狂気」を採るかだ、と題した、
大阪大学文学部で勉学に励み、埼玉大学大学院を修了して言論人となった小川栄太郎が、
幼稚と言うだけならまだしも…極めて悪辣な、中国や朝鮮半島の諜報機関のハニートラップやマネートラップに罹って彼らのエージェントとなっている者たちによって支配されているのが日本の主流と称せられているメディアであると言っても過言ではない状況に対して、
これ以上ない怒りを込めた論文を掲載した。
上記については後日紹介する際に続けるものとする。
見出し以外の文中強調は私。
拉致解決全政党一丸で
トランプ米政権が腕力で北朝鮮を動かしつつある。
外交には対話も必要だが対話の席につかせるためにいまは圧力だ、制裁を緩めるタイミングを間違えれば対北朝鮮外交は必ず失敗するとトランプ氏に説き続けたのは安倍晋三首相である。
5月9日、東京での日中韓首脳会談で中韓両首脳にも同じことを説いた。
トランプ氏とボンペオ国務長官、ボルトン国家安全保障問題担当大統領補佐官の強力なチームは、安倍首相と緊密な関係を保っている。彼らは「リビア方式」と呼ばれる妥協の余地のない手法で核全廃のみならず、完全な核廃棄のためには軍事オプションもあり得るとの構えを崩さない。
トランプ氏は米朝首脳会談に応じると決定(3月8日)した1ヵ月後にボルトン氏を補佐官に就任させ、5日後、英仏軍とともに、化学兵器を使用したシリアに105発のミサイルを撃ち込んだ。
5月8日にはイランとの核合意からも離脱した。
米政権の強硬姿勢は朝鮮労働党委員長の金正恩氏に究極の恐怖心を抱かせたことだろう。
それが3月25日からの北京訪問であり、それまで嫌い抜いていた習近平国家主席の懐に飛び込んだ理由である。
中国の後ろ盾を得て、段階的核廃棄説を語る正恩氏に対し、ボルトン氏は4月29日、米CBSニュースの「フェース・ザ・ネーション」に出演して、北朝鮮問題の解決法は「リビアモデル」だと明確に語った。
カダフィ大佐が全ての核関連施設を米英両国の情報機関に開放し、3ヵ月で核廃棄を成し遂げたのがリビア方式だ。
北朝鮮に年単位の猶予期間など与えないという意味だ。
それだけではない。
ボルトン氏は続けて、日本にとっても重要なことを語っている。
「弾道ミサイル、生物化学兵器、米国人人質、何年にもわたる罪もない日本人および韓国人の拉致についても話し合わなければならない」
「家族会」と「救う会」はこれまで6回以上、ボルトン氏を訪ねている。
「救う会」代表の西岡力氏は、5月の連休中に拉致被害者の横田めぐみさんの弟、拓也氏らとともにワシントンを訪れ、国家安全保障会議(NSC)アジア上級部長のポッティンジャー氏に会った。
元記者で元海兵隊員のポッティンジャー氏は拓也氏を抱きしめて語ったという。
「拉致被害者5人が帰国したが、まだ8人が戻っていない。それ以外にもたくさんの人たちが拉致されていますね。全員が帰ってこないことにはあなた方の目標は達成されたといえないのでしょう」
米国人の人質3人はちょうどこの頃、解放された。
それだけに日本人にとって胸の奥に響いてくる言葉である。
拉致被害者全員の一括即時帰国は家族会や安倍首相の主張を代弁するものだ。
この稿続く。