文明のターンテーブルThe Turntable of Civilization

日本の時間、世界の時間。
The time of Japan, the time of the world

中国「超高層」乱立 人口2千の農村328メートルビル…今朝の朝日13面から。

2011年05月20日 11時06分10秒 | 日記

文中黒字化と*私。
中国で超高層ビルが競い合うようにできている。日本で一番高い横浜ランドマークタワー(296メートル)より高いビルが、香港を除いても10棟以上完成。600メートル級も建設が進む。人口2千人の農村まで巻き込んだ「摩天楼ブーム」の背景はー。
 農村に、高さ328メートルの超高層ビル(地上72階建て)がそびえていた。
 上海から北西へ車で約2時間半の江蘇省華西村。人口約2千人、周囲に高層のオフィスビルは一つもない。そんな場所に、横浜ランドマークタワーより高いビルが出来上がる。
  「ビルは村成立50周年の象徴だ」。1957年から46年間、共産党村委員会書記を務めた村のドン、呉仁宝さん(82)は満面の笑みを浮かべた。10月の開業時には中国(香港除く)ではトップ10級で、世界でも有数の超高層ビルになる。
 建設費は約30億元(一元=約12・5円)。村によると、ビルの大半を村営ホテルとし、アジア最大級の回転展望台と商業施設を整備。さらに200戸の村民が1千万元ずつ出資し、一部を区分所有するという。
 実は華西村、ただの農村ではない。中国が人民公社で集団農業をしていた61年から、闇で工業化を進めた。ネジ製造を始めたら爆発的に売れ、「農業では500人で5千元の収入しか得られなかったが、工業は30人弱で15万元も稼いだ」 (呉さん)。
 いまは傘下の鉄鋼業や紡績業が好調で、2010年は35億元の利益を出した。村の事業を株式会社化し、深剔証券取引所にも上場。工場の従業員でもある村民は株式を持ち合う。村民に毎年配分される株式を、延べ床面積約500平方メートルの別荘風の住宅と交換し、豊かな暮らしを送る。
  天下第一村」と自称する華西村を昨年、地方政府の視察団や観光客250万人以上が訪れた。
 村はそんな視察団を相手に観光業を興す計画。展望台の入場料は500元を予定する。「上海環球金融中心」 (101階建て、492メートル)の「世界で最も高い場所にある」展望台料金の3倍以上。ホテルも1泊1千元と相場より相当高い。
 それでも、「視察団の大半は政府関係者だから問題ない」(村関係者)。米国とフランスからヘリコプターを計2機購入し、1人約1千元で遊覧飛行を楽しめるようにするという。
 もし視察団が予想通り訪れなかったらー。呉さんはあっさり言った。「その時は村民に年3万元、ホテルで消費してもらえばいい。そのために年3万元のボーナスを支給する
 *中国は伊達に白髪三千丈の国ではないな(笑)世界一の個人資産に稼がせる事をせず、20年超、消費税増税の大合唱をやり続け、日本を大停滞させた、低能にして悪党な、おためごかし連中とは大違いだ。日本は、こういう大合唱をやり続けて来た連中だけが裕福と名声を得て来た訳だが、中国には、このような村がある訳である。
2014年の完成に向けて建設中の上海中心(手前)。日本の森ビルが建てた上海環球金融中心(右)よりIOOメートル以上も高く、上海の金融街の景色も変わる=19日、上海、いずれも奥寺写す

オフィス需要のない人口2千人の華西村に出現した高さ328メートルの「新農村ビル」。見渡す限り周囲に高層ビルはなく、遠くからでも目立つ=江蘇省華西村


「村八分」にされ助手のまま 安斎 育郎さん…今朝の朝日15面、耕論 原子力村から。

2011年05月20日 08時41分47秒 | 日記

以前に、私が書いた事…東大は猿山の社会だが、桑原武夫が所長をしていた頃の京大人文科学研究所は、その反対の横のつながり社会だった。そういうことも含めて、官学の東大、野学の京大、権威主義の東大…現首相に内閣を組成させた男なぞは、この弊害の典型というか、塊の見本だろう…自由と反戦の錦の御旗を掲げていた京大(今は殆ど死語かもしれないが)という意味だったのだ。
文中黒字化は私。
安斎 育郎さん 立命館大名誉教授
 40年生まれ。専門は放射線防護学、平和学。東京大助手を経て、86年立命館大教授。 08年から国際平和ミュージアム名誉館長を務める。
私は1960年にできた東京大工学部原子力工学科の第1期生、15人の1人でした国が原子力産業に必要な専門家を育成するため、各分野の研究者を寄せ集めてつくった学科で、「原子力村の村民養成機関」というわけです。当然、同期生のほとんどは原子力業界に進みましたが、私は学生のころから「原子力の安全が秘結したらどうなるか」ということに関心があり、1人だけ原子力政策を批判する立場になりました。 
国が原子力推進のためにつくった学科から「反原発」の人材が出るなど、あってはいけないことです。私は東大で研究者だった17年間、ずっと助手のままでした。主任教授が研究室のメンバー全員に「安斎とは口をきくな」と厳命し、私は後進の教育からも外されました。研究費も回してくれないので、紙と鉛筆だけでできる研究に絞らざるを得ませんでした。東京電力から一時研修に来ていた人は、去り際に「安斎さんが原発で何をやろうとしているか、偵察する係でした」と告白しました。 
私は「村八分」にあったからこそ、原子力村の存在を強く実感できたわけです。「私に自由に発言させないこの国の原子力が、安全であるはずはない」と、直観的に分かりました。
そもそも、原子力産業は国家の意思なしにはスタートできません。原発は事故が起こった時の被害総額があまりに大きく、大量の使用済み燃料処理にかかる最終的なコストもはっきりしない。一般の企業がこんなリスクを背負うことは到底できず、産業化には「原発をつくる。一定限度以上のリスクは国が肩代わりする」という国策が前提となります。  
「国がやる」ということから始まっているから、「やるのがいいのか、悪いのか」という話には、そもそもならない。「反原発」は即、反国家的行為とされます。原子力業界が批判を受けつけない「村社会」になるのは必然だったと思います。
 しかも、「村民」は業界や国だけにとどまらず、原発の建設候補地でもカネを使って、地元の政治家や住民を原発推進派に仕立てていきました。
 私たち原発を批判する研究者は「せめて事故のリスクを分散させるために、原発の集中立地はやめよ。原子炉の出力にも制限を設けよ」と言い続けたのですが、黙殺されました。村の閉鎖性が福島第一原発の事故を悪化させた一因だったことは否めません。 
一方で事故後には、これまで原子力利用の推進派だった専門家16人が、事態の深刻さを率直に認め、政府に提言しました。村全体からみればわずかな人数とはいえ、それだけ今回の事故が「村民」にも深刻な影響を与えた、ということでしょう。     
(聞き手・太田啓之)


ピーボディ賞。

2011年05月19日 22時03分26秒 | 日記

ウキペディアから。文中黒字化と*は私。
正式名称ジョージ・フォスター・ピーボディ賞(George Foster Peabody Awards)は、アメリカのテレビ・ラジオ・ウェブサイトの優れた放送作品に贈られる賞。1941年に始まり、メディア関連賞としては最古の賞である。アメリカ放送界における最高の栄誉とされ、放送界のピューリッツァー賞と呼ばれる。
同賞はジョージア大学内のHenry W. Grady College of Journalism and Mass Communicationによって管理され、名称は慈善活動家ジョージ・フォスター・ピーボディに由来する。
当初はラジオのみ対象だったが、1948年以降はテレビも対象になった。1990年代後半からはウェブサイトも対象となり、2008年にはYoutubeが受賞している。ピューリッツアー賞とは異なり、部門は設けられておらず優秀な作品にはジャンルを問わず贈られる。
主に放送ジャーナリズム、ドキュメンタリー、教育番組などの分野に対して贈られる。
日本の受賞例
1991年 NHKとアメリカABCニュースが共同制作した「パールハーバー 日米の運命を決めた日(Pearl Harbor: Two Hours that Changed the World)」が受賞。
2000年 BBC、ディスカバリーチャンネル、テレビ朝日などが共同制作した「ウォーキングwithダイナソー〜驚異の恐竜王国(Walking with Dinosaurs)」が受賞。
2002年 フジテレビ・ニュースJAPANがシリーズで放送した、薬害C型肝炎が血液製剤フィブリノゲンによるものであることをスクープした「検証・C型肝炎」が受賞。日本の放送局としては初の単独での受賞。
2003年 WNET、BBC、アルテ、NHKなどが共同制作した、画家ドガの世界を描いたドキュメンタリー「Great Performances: Degas and the Dance」が受賞。
テレビ朝日で放送された野坂昭如原作の反戦アニメ「凧になったお母さん」が受賞。
2005年 BBC Two、ZDF、NHKなどが共同制作した「動物カメラマン 野生へのまなざし サバンナ 命を育む神秘の樹(The Queen of Trees)」が受賞。
WNET、BBC、NHKなどが共同制作した、マーティン・スコセッシ監督がボブ・ディランを記録したドキュメンタリー「ノー・ディレクション・ホーム(American Masters: No Direction Home: Bob Dylan)」が受賞。
2009年 川崎市議会議員補欠選挙に自民党公認で立候補した山内和彦の選挙運動を記録した想田和弘監督の映画「選挙」が受賞(アメリカの公共放送ネットワークPBSで放送された52分の短縮版が受賞対象となった)。
*民放も少ないけれど、かつては、受賞はしているじゃないか。
当然だろうが、NHKが、圧倒的だが。
何より驚いたのはWNET、BBC、NHKなどが共同制作した、マーティン・スコセッシ監督がボブ・ディランを記録したドキュメンタリー「ノー・ディレクション・ホーム(American Masters: No Direction Home: Bob Dylan)」が受賞。…NHKが共同制作していた事。こう言う面では、NHKは圧倒的に素晴らしい。


several years ago に思う所あって数百万円の費用を掛けて日経新聞購読世帯に.

2011年05月19日 17時21分15秒 | 日記

several years ago に、思う所あって、数百万円の費用を掛けて、日経新聞購読世帯に、折込の形をとって、発表した私の意見広告を、メルマガ通常号として、5月31日、18:00分で、発行しました。
現在時点での私の注釈も書いてあります。これもまた、読むべし文章であるとの確かな自負を持っているものです。


日本は、8割の正しく強い民間で持っている国なのだ。

2011年05月19日 12時03分12秒 | 日記

文中黒字化と*は私。
明和証券・シニアマーケットアナリストの矢野正義氏は「GDPで震災の影響の大きさを確認できたため、あすに結果公表を控える日銀金融政策決定会合への注目度が高まってきており、きょうは様子見気分が強まっている」としている。日銀の白川総裁は追加的な緩和を否定していないし、4月28日の会合では西村副総裁が基金の増額を提案している。「国会は会期を延長するか否かでもめており、政策は期待できない。あすの会合で追加策が出てこなければ、相場は急落する可能性が高まってくる」(同)と指摘している。

会期を延長するか否かでもめており、政策は期待できないとはなにか。
私がちょっと前の章で引用した週刊誌の記事にあったように、首相は、今国会が自分が首相でいられるかどうかの瀬戸際だから、会期を延長したくない、というだけのこと。
何度も言うが、そんな事の為に、何故、我らが日本が…世界をも感銘させた、正しい8割の国民によって成り立っている、「文明のターンテーブル」、が廻った国である、偉大な日本が、マイナスばかりを受けなければならないか。
ニューズウィークの小栗聡子記者が明らかにしてくれた、避難所の、信じがたいほどの過酷さ。原発、漁業、農業、工業、ありとあらゆるインフラの回復、復興を、一刻も早く為さねば成らぬ時…何よりも、避難所に居る人たちを、即刻、ちゃんとした部屋、…温泉旅館でも、何でも良いではないか…に移す事を為すべき時に、己の保身のために、それらの事を決めるべき国会…当然ながら、初動時の事ごとについても、厳しく検証されなければならぬ時に…己の保身だけの為に、国会を閉じようとする有様。
この事を、厳しく追及しないマスコミ。
貴方がたは、「国民の2割は悪党である」、とは、もはや私の持論になりつつあるのだが、その2割に居るのだと証明したいのか。

現首相が首相でなければ日本が成り立ちゆかないなんて事は、これっぽちもない事は、
悪党どもを除いた、8割の正しい国民は、誰もが知っている事だ。
後釜がいないだとか、ヘチマを言っている政治屋やマスコミは、残りの2割の悪党どもの範疇にいるだけのこと。
嘘もへちまもない、真剣勝負で最強を選ぶプロボクシングの世界ですら、諸般の事情で暫定王者が存在する事は「エキサイトマッチ」ファンなら、誰でも知っている事。
日本は首相なんかで持っているのではない、政治家で持っているのではない。
8割の正しく強い民間で持っている国なのだ。

2割の悪党ども、これらの罪深い石つぶしどもで持っている国じゃない。


怒り。

2011年05月19日 08時39分01秒 | 日記

日本中の国民が、この小暮さんの文章を読んだなら、自分達の延命の為に、…野党の追及をかわすために…今国会は閉じるだ等とい言っている様な輩は、許せるものではない事が、黙って分かるだろう。
2割の悪党どもは、分かる訳もないだろうが。
痴呆テレビを見続けて、ふやけた頭でも、小暮さんの文章を読んだら、人間として、当然の、これ以上ない怒りが湧き起こるはずだ。
こんな総理大臣を、何のために、だれの為に…2割の悪党どもの為か…そうしておかなければならないのか。
選んだ大新聞の論説員たちのメンツのためか!テレビキャスター達のメンツのためか!


我慢強く映るのは苦しみを爆発させすのみ込んだ結果にすぎない…続き。

2011年05月19日 08時08分28秒 | 日記

記者は、小暮聡子さんである。彼女一人をみても、私の、女性の時代、直ぐ来るべしが正しい事は分かるだろう。
本文は、これまでに誰も書かなかった、本当のジャーナリズム魂が横溢しながら、人間としての優しさに満ちた、長文のレポートである。東京でパアになってしまっている言論、マスコミ人に書けるものではない。

">「東北人は我慢強い」で ひとくくりにするのは残酷だ
我慢強く映るのは苦しみを爆発させずのみ込んだ結果にすぎない
 

視線だけでは済まないこともあった。避難所内を歩いていたとき別の被災者から「挨拶しろよ」と高圧的な言葉を浴びせられ、今では支援物資を取りにいくのにも遠回りをする。たったひとことが大きなストレスになっていることは明らかだ。
 避難所生活には女性ならではの不便さも多い。男性主体で運営される避難所ではこうした悩みへの配慮が行き届かず、それがまた女性にはストレスになる。
 冒頭の宮城県の避難所に女性用更衣室が設置されたのは最近のこと。それまで女性は汚れたトイレで着替えるしかなく、とても毎日着替える気にはならなかった。今でも衣服はもとより、下着でさえ毎日は交換せず、生理用ナプキンで「代用している」人もいる。そのナプキンも心置きなく使えるかといえばそうでもない。月I回の生理を前提に1人Iセットが支給されるなか、追加でもらいにくかったり、「早い者勝ち」の状況になったりするからだ。
 そもそも支援物資として届いた下着を手にしない女性もいる。男性の目を気にしつつ、段ボール箱から自分のサイズの下着を探すしかない状況では、特に若い女性は手を伸ばしづらい。避難所の通路にはたくさんの洗濯物が干されていたが、女性の下着は1つもなかった。
女性被災者の届かぬ声
 NPO法人「女性と子ども支援センター ウィメンズネット・こうべ」の正井礼子代表によれば、これは阪神淡路大震災でも見られた問題だ。当時はナプキンを使い続けたことで外陰炎を起こしたり、ひどいときには出血する女性もいた。
 プライバシーのない避難所生活では、性犯罪への不安も深刻だ。この避難所では、夜は1人で出歩くなと女性同士で注意し合っている。筆者自身も、取材中に避難所の女性から「悪い男の人もいるから気を付けて」と声を掛けられた。
 阪神淡路大震災で女性被災者から性的被害の相談を複数受けたという正井は、当時は「加害者も被災者だから」という声がが周囲から上がったり、そこで生活するしかない女性は被害を言い出しにくい状況があったと語る。今後は、被災地における性犯罪の実態調査が急務だろう。
 また女性にとって性犯罪は、「起きるかもしれない」という心配自体が大きなストレスになる。阪神淡路でバスタオルで隠しながら着替えていた女性の中には、当時の記憶がトラウマになり、いまだに裸になることが怖いという人もいる。更衣室のほかにもできる限り男女別のスペースを設けるなど、防止策を講じるだけでも女性の不安は軽減されるはずだ。
メディアに対する不信感 
ストレスが蔓延する避難所では、「善意」を押し付けがましく感じたり、その真意を疑ってしまうこともある。例えば、芸能人が次々にやって来たという避難所では、大物俳優が避難所の全員と握手してくれたという感激の声もあれば、芸能人の善意を疑う人もいた。
 普段からボランティア活動に積極的なある人気女性タレントが、テレビカメラが回った途端に笑顔を振りまき幻滅したという厳しい声も聞かれた。そのタレントが避難所で子供といる姿がテレビに映ったところ「この避難所の子供ではない」と噂になったこともあるという。
…後略。
この様な事も解決できない、今だって、実質的には世界第二の超経済大国の首相は、即刻、クビにして当然だろう。
20年超も、東京一極に集中して、痴呆テレビを流し続けて来た低能というか、己の安穏のなかで、己のエゴイズムに浸り続けて来た悪党どもが、クビにするのが当たり前の事を政局だ等と言うのは、
…こんな時に、政局だなどとは、等と言うのは、どの面を下げて言うのだ。 という話しなのだ。
日本中に、風評被害や、etc.で閑古鳥が鳴いている温泉旅館や、空き家で一杯の公共住宅etc.は幾らでも在るだろう。
1年でも2年でも借り上げることも出来ない超経済大国なんかあるものか!
例えば、孫正義氏の100億円を使えば、直ぐに解決出来る話じゃないか!
莫大な義援金の一部を使うだけでも直ぐに解決できる!
実質的には、今でも世界第二の超経済大国が、たった10数万人を、きちんとした場所に、住まわせることが出来なくて、何の経済大国、何の大新聞、何のテレビ、何の高給取りの政治屋か!


限界に達した避難所ストレス 現地取材…5・25号、ニューズウィークから。

2011年05月19日 07時59分25秒 | 日記

何度も言うが、この日本最高級の素晴らしい週刊誌は、たったの9万部なのである。しょうもない金儲けの本などを山ほど買ってる暇に、毎週、これを読むべしなのだ。この週刊誌が50万部になったら、日本は、嫌でもちゃんとする。嘘つきや悪党どもが跳梁跋扈する国ではなく、痴呆テレビの国、ではなくなる。
Stressed to the Limit
限界に達した避難所ストレス
現地取材 「東北人は我慢強い」の言葉に隠れた現実-
 避難所では人々のストレスが極限に達し
不信感に形を変えてその心をむしばんでいる
 
…前略。
こういった物語の一つ一つは真実かもしれない。だが被災地を歩くと、これとは違った「物語」がいまだに拾われないままいくつも転がっている。将来が見えず、プライバシーもない避難所生活のストレス増加も報じられてはいるか、その伝え方はほとんどが表面的だ。被災者の本音を置き去りにしたまま、被災していない人たちが「寄り添う」ことなどできるのだろうか。
 「ちょっとアンタ、どこの人?」今月初め、深刻な津波被害を受けた宮城県内のある地区で200人規模の避難所を取材していたときのこと。建物の中を歩いていると、ある高齢女性に呼び止められた。こちらが身分を名乗ると、「物取りがいるからね。知らない人だと怖いんだよ」と、警戒心をあらわにした理由を説明した。彼女によれば、段ボールで仕切った自分のスペースに支給されたジュースなどを置いておくと、なくなることは「しょっちゅう」だという。
 「取られるのは食べ物だけじゃない」。彼女は険しい表情を崩さないまま語る。だが、ほかになくなった物は何かと尋ねると返ってきたのは「鼻紙が入ったきれいな袋」という答えだった。
 盗難への注意を喚起するチラシが出回っているし、財布をじろじろと見てくる人もいると彼女は言うが、今のところ大きな被害に遭ったわけではない。この女性は先日、避難所の外に止めておいた自転車が「盗まれた」と早とちりして大騒ぎした。
 「被害妄想」だと片付けるのは簡単だ。だがこの避難所のように数百人規模の施設には、まったく知らない他人が大勢いる。被災者はそこでありったけの貴重品を抱えて生活しているが、コインロッカーのように預ける場所があるわけではない。このため、女性は持ち物が入った紙袋と自分の膝をゴムひもでつなぎ、誰かが動かすとすぐに分かる仕掛けを作っている。
 「我慢強い」とされる東北人の忍耐は、限界に達している。特に規模が大きく、被災者同士のつながりが希薄な避難所では、抱え込んだストレスが「人間不信」という形で進行している場合もある。その不信感の矛先は、「すべてが遅い」政府だけではなく、避難所内の同居人や避難所を訪れるメディア、芸能人にも向けられる。
避難所内でまた「避難」
 被災者のストレスを加速しているのが、やることなすことすべてが人の耳目にさらされるプライバシーのない生活だ。たとえ周りの人間と良好な関係を築けたとしても、それは終始気遣いをした結果かもしれない。「気遣い疲れ」も尋常ではない。
 内閣府が東北3県の避難所に対して行った実態調査によれば、4月下旬の時点で間仕切りなどがまったくない避難所は536ヵ所中108ヵ所に上っている。冒頭の避難所には、大広間での生活に耐えられなくなって、通路や玄関付近のロビーなどの小さなスペースにさらに「避難」した被災者が大勢いた。
 玄関付近に段ボールで仕切りを作って生活していた女性(50)は、2歳の孫が初対面の被災者に構われ過ぎて対人恐怖症のような症状を見せ始めたため、「ここに逃げてきた」という。それでも、人通りが多い玄関近くでは常に人目にさらされる。「あれこれ言いたがる人もいて、ああしろこうしろと目で訴えてくる」と、女性は言う。
視線だけでは済まないこともあった。避難所内を歩いていたとき別の被災者から「挨拶しろよ」と高圧的な言葉を浴びせられ、今では支援物資を取りにいくのにも遠回りをする。たったひとことが大きなストレスになっていることは明らかだ。
…続く。


日本の政治家は甘えている…今朝の朝日新聞4面から

2011年05月19日 06時55分03秒 | 日記

文中黒字化と*は私。
カーティス教授 首相・谷垣氏に苦言
 日本政治に詳しい米コロンビア大学のジェラルド・カーティス教授が18日、東京都内で講演し、菅直人首相と自民党の谷垣禎一総裁の政治姿勢にそれぞれ苦言を呈した。
 カーティス氏は4月下旬、菅首相と谷垣氏に個別に面会した。講演では、菅政権の震災対応を「会議が多すぎ、政治のリーダーシップが見えない。菅首相は権限をどう委任するかが、わかっていない」と批判。
谷垣氏には「菅首相がダメだと言う必要はない。それは国民がいずれ判断することだ。むしろ建設的な提言をすべきだ」と伝えたという。カーティス氏はさらに「日本は社会がしっかりしているから、政治が貧困なままでいられる。日本の政治家は国民に甘えている」と日本政治の現状を嘆いた。

*私の読者の方は、ちょっと前に、私が、懐かしい響きだが、「甘えの構造」、に浸った男どもが政治をやる時代は、終わらせた方が良いんだ。レンホウ氏等の結局は、男どもの振り付けやくではない、自然体で、頭の良い(頭の良さに男女差などは全くない)、decentな女性は、実は、たくさんいるはずだ。…女の時代になれば、世界には希望が見えるだろう…
実に、梅棹たいじんと全く一緒の事も、私はとうに書いて居る事も。
菅首相について言えば、当代の俊秀である小倉千加子さんが、週刊朝日連載コラムで、夫人の著作を丹念に読んで言及していたことが、この人物の本質を見事に言い当てていたのです…姉に、妻に、母に、甘やかされて来た男の像を、小倉さんは、労苦を厭わず、丹念に読み解いた。
それと、私が、自分の同窓生や社会に出てからの親友を通じて皮膚感覚で知っている事を書いた章も全く正しかった事もカーチス教授は照明してくれている訳である。…日本の一流は政治かには向かわない。大半の者が、日本を支える民間企業に行くのである。すこぶる優秀な者の中には、霞が関に向かう者もいる訳だが。
皆、教養豊かで、温厚な紳士であり、同時に、見事な決断力や責任感…私の同窓生について言えば、金の為に生きている者は一人もいない。
それゆえに、日本は社会がしっかりしているのである。
拝金主義者や、目立ちたがりの低能ばかりや、嘘つき倒しの悪党どもばかりが、社会に溢れていたら、世も末なだけで。


ベントが早ければ爆発を防げた可能性もあり…今日の朝日夕刊1面から。

2011年05月18日 23時09分17秒 | 日記

文中黒字化と*は私。
東京電力福島第一原子力発電所1号機で、津波が到達した6時間余り後には、原子炉建屋内に放射性物質が漏れ出ていたことが東電の公表資料でわかった。建屋内側の格納容器が損傷し、水素も一緒に漏れ出ていた可能性が高い。1号機では格納容器内の排気(ベント)が遅れ、翌12日の実施後まもなく水素爆発が起きたが、ベントが早ければ爆発を防げた可能性もあり、東電の対応が検証課題になりそうだ。…後略。
*朝日は、2か月以上も経ってから、書いているのだが、この事については、メルマガ号外にて書きますので、読んで下さい。