関心空域 ━━ す⊃ぽんはむの日記

元「関心空間」の日記(引っ越し後バージョン)です♪

イタリア沖でひっくり返った物体は「豪華客船」ではない。つか、「客船」と言えるかも大いに怪しい^^; という話。

2012年01月18日 | 日記
日本のマスコミが、あの船を「豪華客船」と書き立ててます。

が、例の船の実態は「超エコノミークラス客船」。客を大勢詰め込んで「泊単価」を下げる、という発想でぶくぶく巨大化したのであって、少しも「豪華」ではありません。ホントの金持ちなら、自分で大型クルーザーをチャーターするでありましょう。

つか、今や4000名超の客を乗せる巨大クルーザーは、ほぼこの「どエコクラス」と言ってよく、世界最大級の《オアシス・オブ・ザ・シー》【※画像】に至っては、100年前に沈んだ《タイタニック》より速力が劣る!?のであります。

つまり、「旅客船」として事業設計されて造られた船じゃない。ぶっちゃけ「格安ホテル&ショッピングモール」でさえあればいい、と割り切った『海上孤立型のアミューズメント施設』、なのでございます。

「乗員がわれ先に逃げた!」とエコノミー客のみなさんがプンプンですが、本当の船員さんはその「乗員?」の二割もいたかどーか^^; 大半は(SAのテナント飲食店で働くアルバイトのごとく)船の運航とはナンら関係ない従業員たちにすぎないでしょう。彼らにしてみたら、「たまたま船内の店で雇われただけ」。「俺たちだって乗客だよ。警備なら警備、ガイドならガイド、それぞれに商売する以外に職務なんて、あるものか」と反論するに決まっております。

今回は船長個人の気まぐれが事故の主原因だったよーですが、こーゆう「どエコな巨大船」は得てして、災害時の初動態勢が乗員のすべてに規律として体系化されておらず、(つか根本が、人件費を浮かすだけ浮かしてこそ成立するビジネスモデルに立脚してるので)潜在的に「あぶない」、ということは消費者として学ぶべきでしょう。

「安上がりな贅沢気分」には、それなりのリスクと(そんなツアーを申し込んだ、という)自己責任が伴う。昔から言われてる大原則に尽きる!と思います。けっして、どデカい船体の迫力や威圧感に「ダマされて」はイケません。

 



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