関心空域 ━━ す⊃ぽんはむの日記

元「関心空間」の日記(引っ越し後バージョン)です♪

ふと、考えた。 無くなりそうで無くならない、「びん入り」コカ・コーラの不思議。

2013年02月12日 | 日記
保険の通販がどんなに躍進しても、人手と顔でつながる旧来の保険屋が居場所を失うコトはないでしょう。
ガソリン自動車が消えたとしても、クルマのディーラーが消滅することもないでしょう。

売るモノはどの業界でもどんどん変質していくなか、いつまでも消えそうで消えないのが「びんコーラ」。 つまり、ガラスびんに詰められたコーラです。

もともと・・・つまり「びん入り」オンリーだった時代は、牧場と牛乳会社の協業関係のように、コーラ・メーカーが中身の製造と宣伝を受持ち、ディーラー(ボトリング会社)がびん詰め&回収と販売を受け持っておりました。

今や、売れるコーラの大半は缶かPETボトル入りで、びん詰め工場の稼働率は激減しておるハズ!でございます。

にも関わらず、未だ全国にはたくさんのボトリング会社があり、「びんコーラ」も消滅しちょりません。

コカ・コーラさんを例にとっても、各地のボトリング会社は健在(※東海地区のように、隣接どうしで合併した例はある)で、それ以外に、メーカーである日本コカ・コーラが実質、ダイレクトに「びんモノ」を卸している『コカ・コーラ カスタマーマーケティング(株)』、という会社さえ存在します。

そしてメーカーとボトリングの受持ち区分も、上流か下流か?ではなく、卸す相手が「(コンビニや酒屋チェーンを含む)大手小売り」ならメーカーが直販、「商店」ならボトリングが販売、という図式になっております。

そして、メーカーにとっての「びんコーラ」は、酒屋チェーンの多くが旧来の酒屋の流れを汲むために無くすコトができず、ボトリングにとっての「びんコーラ」も、(びん自販機こそ絶滅寸前なれど)中小の飲食店や宿屋向けには今だ「びん」が主流であるために無くすコトができない・・・という状況にあるようです。

そう考えると、(1)個人で飲食店を営もうとする人間が絶滅する、あるいは、(2)飲食店でコーラを注文する客が、缶やPET、紙コップ等で出されても文句を言わなくなる
・・・という、いずれかの状況が生まれない限り、「びんコーラ」は無くならないコトになりますねぇ^^;

これって「びんビール」の置かれた状況に似ているワケですが、どちらも(飲食店や宿屋に来る客が)びん入りにこだわる理由は、びんの方が「中身が新鮮で、気が抜けてない=上質、高級である」という先入観、および、「冷たさが長持ちするであろう」という期待感に負っているワケで。

こーゆう「びんコーラの持つイメージ」って、意外に根強いのですねー。

メーカーサイトの商品紹介【→画像 下】に一切、「びん入り」が掲載されなくなって数年。 あきらかに(メーカー側は)「この世の<びん信仰>なんて、早く消え去っちまえ!」^^;と切望しているコトは想像に難くないのでありますが。

突然!景気が上向いて、また歓楽街や温泉街が活気を取り戻し、細っていた「びん需要」が活況を呈さない限り、最終的には「消えて無くなる運命」なのかなあ、という感じは否めないです。 やっぱり、そこは。


ふと、考えた。 無くなりそうで無くならない、「びん入り」コカ・コーラの不思議。の画像

ふと、考えた。 無くなりそうで無くならない、「びん入り」コカ・コーラの不思議。の画像