関心空域 ━━ す⊃ぽんはむの日記

元「関心空間」の日記(引っ越し後バージョン)です♪

需要🔥急減速で止まらぬガソリン安……だが、ウイルス禍が襲う前から「次の一手」には出てたJXTGエネルギー。

2020年04月26日 | 日記


ここ2週間ばかり……だから、よ~やく緊急事態宣言の出た辺りから❔か。拙者のブログにアクセスしてくる「通りすがりさん」の中に、『日本の石油元売りの合併バトルが限りない』って過去記事を読んでく人がちょくちょく現れるようになった。

コロナウイルス本格上陸で市民のマイカー移動は必要最小限となり、セールスマンらの営業車やタクシーの稼働率も底這い。需要激減で原油安ガソリン安の終わりが見えない。

しかし、そーやって利益がどんどんどんどん細ってったからこそ、元売り各社も「乾燥する雨粒だまり」のように、細る者が集まって集まって(利益が見込めるよう)売上規模の維持確保を図ってきたんである。JXTGエネルギーなる、目下の最大手"元締め"さんにしたって、当然、この先(=2020年)は安泰だなんて考えちゃいなかった。

この6月に予定する社名変更も、そんな危機感と無縁じゃない。

石油元売り国内最大手のJXTGホールディングス(HD)は2020年6月に社名を「ENEOSホールディングス」に。傘下の中核会社JXTGエネルギーはズバリ「ENEOS」になるという。てっきり、「SONY」の英字ロゴがブランド名のみで「ソニー株式会社」みたく、「ENEOS」なら「エネオス株式会社」になるのかと思ったら違うんだな。丸っきりのアルファベットを正式社名に採用するのは「TDK」など、日本の老舗大手では数えるほどしか例が無い。

けど実は、そんなこと以上に興味深い動きが。

この社名変更を発表する丸1年前の2018年暮れ、同社は傘下で展開するガソリンスタンドの愛称を今後、(前身会社によりバラバラに運用してた現状から)「EneJet」の一択に統一してゆく、と発表してたのだ。

もし、彼らにとって「ENEOS」の御旗(みはた)のもとに日本の元売り統一を果たすのが終着ミッションなら、別にスタンド名など急いで統一せんでもいい。実際に全部の元売りを傘下に吸収し切ったあとでゆっくり考えりゃいいこと。むろん、独禁法のカラミで完全統一なんて出来るのか❔って意見もあるだろう。わたし個人的には、ここ百年の原油マーケットの流れじゃ(早ければ)今後30年以内にも半官半民の1国1社体制になるしか(日本じゃ1社も)生き残れまいと踏んでる。

石油元売り業界は今、その切迫したデッドエンドまでの最終ゲーム局面にある。

でだ。なぜJXTGは社名をENEOSと改める前にわざわざ並列して「別ブランド」をお披露目したか❔ それこそが実は、「その次の一手」への布石ではないのか。


今のままでやっていける可能性はキワめて低い。当然、2020年6月以降も「次の合併」を模索し続ける。

次にまた大合併するときは、これまでみたく「(新会社の傘下スタンドの)看板はENEOSで行きましょう」なんてネゴは難しいと思うのだ。何せENEOSは一方の社名なんだから、それじゃいかにも他方の(経営陣がマヌケで"競合"の)軍門に下った、みたいな姿に映る。

だから(わたしの勝手な)憶測では、たとえばコスモ石油とくっ付いたなら、「コスモの看板は(合併後も)当面、残しましょう」って交渉方針になるんじゃないか。その代わり、給油スタンドの名称だけ「EneJet」で統一しましょうや^^ って腹案カードが切れるワケだ。つか、そのためにこそ周到に用意されたサブ・ブランドだったワケで。

で、十分に「EneJet」というブランド名が浸透した暁には、石油元売りの1国1社体制が完成。ブランド名の創案以来、経産省幹部どもが20年越しで働きかけた水面下の干渉作戦も奏功し、その頃には日本国内の主たる航空会社までもが「なんとかエネオス・ホールディングス」の傘下に収まる。これを以て2050~60年頃には、晴れて新社名を『EneJet株式会社』と改めるんである。
 
 
…以上、『新にっぽんの翼、エネジェット誕生秘話の一席…でございました❕ww  ちゃんちゃんっ🎵
=了=

 
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