また古い洋楽ヒットの話をしよう。
'70年代から'80年代のフランス芸能界で一世を風靡した、パトリック・エルナンデスというステージ芸人がいる。
古風にもステッキを振り回しながらの歌と軽妙なMCが当時、ウケにウケてた。少し新しいところで言うと、ディズニーのSF映画『トロン:レガシー』にも杖を振り回す"小賢しい"裏街道のボスが登場してたが、あの独特の華やかキャラのモデルとなったのも、このパトリック・エルナンデスその人だ。
日本でもディスコ・ブーム期に、彼の生涯で最大の世界的ヒット『🎵ボーン・トゥ・ビー・アライブ』が紹介され、わたしを含む多くの大阪万博世代の耳に記憶を留めるコトとなった。
欧州での大ヒットを契機に北米はニューヨークにも遠征公演を行っており、そのとき現地で調達されたバックダンサーのひとりに「無名時代のマドンナ」がいた、というのは今でも伝説の語り草になっている。
そのときのマドンナの踊りっぷりを21世紀の今や想像すべくもないが、十数年経ってからフランスのTV番組で同曲を歌ってるエルナンデス御大の映像がある。ささやかなりとでも、これで当時のステージを偲ぶことは出来るかもしれない。
Patrick Hernandez - Born to be Alive Live
さて、ウンチクや想い出はこの辺にしておいて本題だ。
この『🎵ボーン・トゥ・ビー・アライブ』をAmazon Echoで聴こうと思うと、実は結構、難儀する。
[後日追記]: 2023年現在、本記事の"迷発音"問題は解消されて、アレクサはアーチスト名を正しく聴き取り復唱してくれるようになった。
現地フランス語発音だと「パトリック・エルナンデス(Patrick Hernandez)」だが、英語発音だと「パトリック・へルナンデス」となり、同曲ヒット当時の日本でも、ジャケのアーチスト表記は「パトリック・ヘルナンデス」。洋楽チャート番組などでも、姓は「ヘルナンデス」と呼称し紹介されていた…。
が、アレクサには「パトリック・エルナンデス」だろと同「ヘルナンデス」だろと、まったくリクエストが通らない。
アマゾンミュージックに登録されてないのか。いや、そんなハズはない。……苦闘し続けること十数回の問答を経て、ようやく「アレクサへの曲の頼みかた」が判明した。
そーなんである。 アレクサ的にはこのアーチスト、「はーなんです」と発音しないと理解してくれない。
> はあ❔ 何です❔❔
って、封印してたダジャレ癖が噴き出しそうな、突飛キワまる発音。
そりゃ「Hernandez」だからハーとも読めるが、最初のHerの三文字だけ区切って英音発声するなんて、北米の英語話者ですら持たない英語センスだ。全部「おバカ英語発音」のまま押し通すなら、そこは「はーんなんでぇず」とならなきゃ理屈が合わない。
けど、語の後半の読みはスペイン語風に「なんです」で、至って正攻法。それって、AIのくせに発音法ムチャクチャだろ。そもそも「AIのくせに、一般の日本人より英語の発音が笑える」ってどゆことォ❕❔❔
=了=
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