豊かさを求める 会長日誌

家づくりと言う事業を通じ、多くの人々の人間模様を綴ります。

家事調停委員とは…函館市~北斗市

2015-04-17 21:06:48 | ファース本部
私達が家庭裁判所で行う家事調停とは、私人(しじん)の間で生じた紛争を解決するため、裁判所で調停委員会が仲介し、当事者の合意点を導き出して成立させる手続きです。
私達調停委員は、裁判官、調査官との調停委員会のメンバーとして当事者双方の話し合いの中で合意点をあっせん仲介して紛争解決にあたります。

調停委員は、当事者どちらかの言い分が正しいかをジャッジする立場ではありません。
調停室での調停委員は、紛争を抱えた当事者の立場に寄り添いながら当該紛争の実状に見合った解決策を、当事者の心情や環境なども充分に配慮しながら話し合いを進めます。

調停委員は、紛争解決のために一般市民の良識を反映させるために社会生活上で豊富な知識や経験、専門的なスキルを持った人の中から選任されることになっています。
具体的には40歳以上70歳までの人で弁護士、医師、公認会計士、不動産鑑定士、建築士などの専門家の他、地域社会に密着して幅広く活動する各分野から選任されています。

私達が担当する家事調停では、離婚の伴う夫婦関係調整や親子間の面会交流、相続関連などの事件などです。家事調停員は、男女1人ずつが指名され当事者の言い分を充分に聴き込める傾聴力が必要とされます。双方の調停合意の大筋が見えるまでは、私達調停委員だけて進行することが多く、合意形成の段階で裁判官や調査官と評議いたします。

尚、調停委員は最高裁の任命を受け、非常勤の家庭裁判所職員(特別公務員)としての身分となり、実際に旅費や日当が支給されます。
当然、調停実務を行うには研修会や講習会など頻繁に参加して勉強する必要があります。
ケースごとに案件内容が異なるため最終的には、調停委員の人間力などが試されることになりそうです。

したがって調停委員は、知識人や人格者だけのはずですが……
当方のような人間も務めているのですから、中には当たり外れもあるかも知れません。
今日は私達が所属する函館調停協会の新年度総会が函館市内のホテルで開催されました。
私は、今年で調停委員20年目となります。
今日の総会では広島開催の全国家事懇談会への参加報告スピーチをさせて戴きました。
新任当初の事を懐かしく思い浮べております。

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