いかなる断熱材も経年劣化による性能低下は避けられません。
特に人の暮らす家の外皮(外壁)に入れる断熱材は、外の影響と内側からの影響を受けます。
グラスウール等の繊維系断熱材は、布団と同じく乾燥していなければなりません。
北側の壁や床下の繊維系断熱材を、乾燥したまま保持するには特別な配慮が伴います。
グラスウールなどは、配慮と同時に最も高い施工技術を必要とするのです。
しかし実際の施工現場では、無造作に放り込まれるように詰められているのが大半です。
私達は、繊維系断熱材を乾燥したままで保持することの困難さから逃れるため、スプレー発泡断熱工法を開発したのが平成元年でした。
それを公的認定の交付に辿り付くまでは、5年の歳月が掛かりました。
誰も見た事のない木造住宅へのスプレー発泡断熱工法なので、公的認定を受ける方も戸惑ったのは伺い知れます。
写真は、経年変化の推移を検証する実験用断熱boxですが、今現在も色々な断熱材の実験を行っております。
可燃性の樹脂をスプレー発泡で断熱を行うとは誰も思考しなかったのでしょう。
写真の性能変化や燃焼実験を行い、その多くのデータが審査する先生方の理解を得たのだと思われます。
現在は水媒体でない硬質系で、断熱性能を向上させつつも、温暖化効果ガスを使用しない超高断熱の樹脂スプレー発泡断熱を標準化するための研究を行っています。
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