江戸の退屈御家人

世の中のいろいろ面白いことを野次馬根性で・・・・

酉の市 を ハシゴする

2020年11月14日 15時48分00秒 | 歳時記
 今日11月14日は二の酉である。
例によって 退屈老人は酉の市見物に出かけました。
まずは 目黒の大鳥神社










次は新宿花園神社







熊手を買ったおじさんが御祝儀の337拍子を打ってもらっているところ。 

 ちなみに大鳥神社の説明板では
酉の市が11月の酉の日に開かれるのは、
ヤマトタケルの熊襲征伐の日が酉の日だったからで、縁起物の 熊手はヤマトタケルが焼津で焼き討ちに合ったとき、なぎ倒した草を熊手でかき集めてその火を防ぎ 向火をもって賊を平げ 九死に一生を得た故事により、家内に宝を掻き込むことにあるそうな。

 去年は浅草の「鷲神社」に行ったが 今年よりはもっと混んでいたような気がする。コロナの第3波襲来の中 お互い気をつけたいものだ。


卒塔婆小町 を観る

2019年11月16日 22時58分14秒 | 歳時記
11月16日 池袋の 東京建物ブリリアン ホール のこけら落としシリーズで「 新
卒塔婆小町」 を観にゆきました。

 卒塔婆小町は 世阿弥の作と言われ室町の昔から、能のテーマ作として大事にされてきた。
 今回も 能楽的な出し物と思っていたら、なんと舞台は オペラチックな表現で、オーケストラ、合唱、演劇を組み合わ
せ、東洋と西洋を幽玄の融合しようよいうもの。オーケストラが
尺八や虫の音や風の音を表現するのは、これはよし。

小野小町を佐久間良子、坊さんと
深草の少将を中村扇雀、それに
僧に 杜けあき という三人芝居。
  確かにこれだけのビッグネームなら人を集められるだろうが、芝居の設備等外形的エクサイテイングに較べれば、
杜けあき 以外はイマイチだったナ。

 いずれにせよ、能の 卒塔婆小町を期待したが、肩透かしの感を否めない。

 でも、卒塔婆小町は 実に深い中身があるのに、コレを十二分に表現してもらいたいモノだ。

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これが 東福寺の塔頭にある 小野小町の像である。

 いろいろな意味で 美人薄命 栄華盛衰 の仏教的無常感を表現するのは今の時代 難しい。

まあ、現代演劇と見ればいいのだろうが、
一方、室町時代以来の 能の 各流の演題の深さを見てみたかったね。

まあ、老いさらばえた 元 絶世の美女の零落をどう考えるかの現代的意味があろうかと思う



自分の足で高千穂峰を登る  その5 おしまい

2019年11月14日 08時26分00秒 | 歳時記
11月12日朝 泥パック旅館 から朝食をそこそこに出発。行き先は「天の逆鉾」。高千穂河原の駐車場に。ここから丁字型に、左へは新燃岳と韓国岳、右に高千穂の峰。8時ごろではまだ4-5. 人の登山者しかいない。
 高千穂峰は1575メートル、行きは1時間半、帰りは1時間と。吾輩はこれを信じたね。
 しかし自然は厳しい。本格的な登山並だ。ムチャ急な登山道で、かつ噴火の砂利石で歩きにくい。これを登るのは素人では大変だ。
 急坂では10歩歩いて少し休み、また10歩歩いて少し息をする。全く「バカも休み休みヤレ」と言う感じ。
 途中 老人の吾輩が 無装備で運動靴というスタイルでは 体力的にも登れないのでないかと 何度も心が折れそうになった。でも 休み休みしながら、何とか上り詰めました。上りで1時間30分のはずが実際は2時間30分かかりました。





天逆鉾  天孫降臨した高千穂峰の頂上にその印をつけた。天孫とはアマテラス大御神の孫の ニギニギノミコトである。
昔、坂本龍馬がお龍と新婚旅行で登って、悪戯に逆鉾を引き抜いたから、後、命を失ったと。ーーーそうだ、そりゃ罰当たりだ。

 吾輩は写真だけ撮ってすぐ降り始めました。なぜなら予定の時間をずいぶん過ぎているし、次に別の日帰り温泉に行こうと考えていたから。
 下山もコレが思ったより大変。下り道も脚にかかる負担は大きく、筋肉が痙攣を起こしつつある。何と人間の力は弱いものかと痛感。
 吾輩は山登りよりも、東海道五十三次の鈴鹿の関近くの関宿のような 平坦な道をてくてく歩くのに向いていると感じたネ。


新燃岳の噴煙

馬の背

桜島 か 沖の永良部島 か



右も左も噴火口 恐ろしい環境だ。

途中の景色は良いし絶好の天気。体力があれば 大いに楽しめたのに 余裕がないのは 悲しいね。



高千穂峰と天の逆鉾は 高千穂神社のご神体なのである。

 結局上りに2時間半、降りに1時間半計4時間経過して帰りの飛行機時間が心配になってきた。ここで痛い足を抑えて車で霧島神宮を参拝して

一路鹿児島空港へ向かう。

鹿児島発15:05  スカイマーク306 便
1時間40分で羽田だ。 先日の 「西安 敦煌」間 2時間20分に比べれば 日本は狭い国であると認識。


こうして1泊2日のレンタカーの旅は 大分から鹿児島 まで 438kmであった。

このドライブ中、何度か はっとするような思いがあったが、どうもこれが年齢による運転免許返上の 潮時 なのかもしれない。

しかしトラック輸送にもAIを利用した自動運転技術が開発されつつあるとの報道があり、体力劣化の老人にも 利用出来る時代が来るかもしれない。







 奈良 東大寺のお水とり

2012年03月13日 07時21分21秒 | 歳時記

お水とり は奈良東大寺の二月堂で行われる「修二会」の行事の一つで三月十二日の深夜から十三日未明の二時ごろ、二月堂下の閼伽井屋の井戸から、お香水を汲み、本堂の十一面観音様に備える行事。

連行衆という僧侶がお勤めをするのだが、その足元を照らすためということで、大松明が二月堂の回廊や石の階段を走り回る。

ちなみに、この閼伽井屋の水は遠く若狭の国から地下を送られてくる。そのため若狭には水送りの神社と水送りの淵があり、行事をしている。

今年は一月の若草山の山焼き見学の際、二十年ぶりに二月堂を訪問し、お水とりの様子を想像しながら、詳細に見せてもらった。修二会行事は天平の時代から延々と絶えることなく行われているよし。さすが奈良の都、すごいことだ。




 
 天平は 千二百余歳 この修二会


    明けぬれば 修二会の水は 若狭から


        連行の はぜる松明 お水とり

針供養

2012年02月09日 08時12分00秒 | 歳時記
2月8日は針供養の日。
東京では浅草寺の淡島堂と新宿の正受院が針供養会を行っているようだ。
針を扱う業種のひとが針への感謝と裁縫上達の祈りを込めて、やわらかい豆腐などに針を刺して感謝する行事。
 さすが女性が多く、裁縫組合や、裁縫の学校等が支援しているようだ。
着物そのもの、裁縫がどうしても右肩下がりの時代、こういった行事は貴重と言えよう。

 

 縫部司も ビルの谷間に 針供養