江戸の退屈御家人

世の中のいろいろ面白いことを野次馬根性で・・・・

シーツなで 耐える傷口 九月尽

2020年09月29日 16時47分00秒 | Weblog




18年ぶりに背中の手術を受けた。昔の先生が執刀医であり整形外科の進化を感じた。
 昔は簡単な手術だったから今回も簡単と思っていたが 体力の劣化はかなりなもので 思った以上の大手術だった。今でもこの手術が良かったのか悪かったのか判断に分かれている。

 今は手術も無事終わって傷口の回復を待っているが なにぶん背中の傷は痛い。
  私泣いてます。 

 回復を待つ徒然。 病室から 旧軍人会館の改築状況が見える。
 昭和9年建築。当時の流行の 帝冠様式の建物で中国の旧満州国首都長春に同じような建物が残っているのを見たことがある。
 愛進覚羅溥傑と嵯峨浩の結婚式 とか
 2、26事件の戒厳令司令部 で有名。
3、11の東日本大震災で建物の劣化が明白になり改築が決まり現在建築中。条件は 帝冠様式 の外観の1部を残すことであるそうな。

 11階の病室から眺めると帝冠様式の屋根の部分が2つ見える。そこを残し囲んで新しくクレーンが働いている。前方は昭和館である。左が牛が窪で その前が廣重が描く九段坂。明治の頃に市電を通すために勾配を緩やかに削ったと言われている。左の先に武道館の1部が見える。

環境は抜群であるが 何しろ傷口が痛い。痛い痛いと泣きながら 
 コロナ 緊急事態宣言 長雨 酷暑 政権交代 いろいろあった今年も 9月が終わろうとしている。


明治神宮の森を歩く

2020年09月22日 14時09分00秒 | Weblog
秋分の日になると本当に 暑さ寒さも彼岸まで と言う諺がわかる。


 今日の明治神宮の森は 夏の名残の「つくつくぼうし」に秋の「アキアカネ」が広い 森に似合う。

湿度が下がると光がくっきりする。









今年はじめての彼岸花を見ました。
高麗川の巾着田の彼岸花はどうなっているだろうか。



神宮に参拝








4連休の最後の日だが 何も遠くへ出かけることもあるまい 近場で身の丈に合った時間を潰す 陽の光を楽しむ、こういう老人の心境になってきた。




Petit 大名庭園

2020年09月14日 15時15分00秒 | Weblog
1、文京区千駄木に須藤公園がある。
ここは江戸時代加賀藩の支藩大聖寺藩の下屋敷があったところだ。昔は 後ろに弥生ガ岡、前に江戸湾を望む景勝地であった。すぐ近くに加賀藩邸 つまり現在の東京大学や 森鴎外の 観潮楼跡の近くのいいところ。
 庭園は小さいが 回遊式の大名庭園で、中島に弁財天が祀ってある。昔の下屋敷はずっと広かったようだ。
 









公園の後ろに由緒あるような建物があった。
 明治維新後、長州出身の品川弥二郎(明治維新の第二世代で、内務大臣の時選挙干渉で有名。九段の靖国神社のそばに 大山巌の騎馬像と一緒に品川弥二郎の立像が並んでいる)の所有となり、その後、実業家須藤吉右衛門氏に渡り、昭和8年同庭園を東京市に寄付し 現在に至る。

 谷根千 はいろいろ深い歴史がある。

近くに 岡倉天心の旧日本美術院跡があった。五浦海岸の六角堂の前身だ。





2、新宿区西早稲田に甘泉園公園がある。
ここは本 徳川三卿の清水家の下屋敷があったところ。
 江戸川の高台にあり湧き出ていた水がお茶に適していたところか甘泉園と言われたとか。一方 水稲荷神社の敷地でもあったようだが詳しくは分からない。











3、品川区上大崎に池田山公園がある。
 ここは岡山池田藩の下屋敷があったところである。ここも回遊式の大名庭園で池独自の湧水と三田用水が引き込まれていた。
 窪地のすり鉢状の池は20メートルの高低差があり火山の噴火の後であるとか。
 いずれにせよ美しい大名庭園である。




吉川でナマズを食べる

2020年09月05日 17時39分00秒 | Weblog
 今日9月5日は二十四節気では処暑の末。暑さが少し和らぎ夜の虫の声に秋の気配が感じられるころである。
 しかし現実は今日も30度を超える猛暑日が続いているし、強烈な台風が近づいているが
 埼玉県は吉川に糀家と言うナマズ料理の老舗にナマズを食べに出かけました。ここは有名な店でずっと昔から1度は行ってみたいと思っていた店であります。

谷文晁の大きな鯰絵が飾ってある。

庭が綺麗な料亭だ。
 今日はナマズの刺身とナマズの天ぷらにビールを頼みました。結構おいしかったです。昔 新宿は大久保になまず料理の店があったと話をすると やはり同業者の事は知っておりました。
 その後 武蔵野線の吉川駅から馬橋駅まで行き、ここで流鉄流山線で流山まで行きました。実は流山線を乗るのがもう一つの目的です。


流山は江戸時代から江戸川の水運を利用した発展した街であったようです。ここで近藤勇の陣屋跡を発見しました。



鳥羽伏見の戦いで負け 甲州街道で負け 最後にここ流山で再起を図ったのでありますが残念ながら時すでに遅く 官軍に囲まれ結局自首し その後板橋で斬首されました。
 流鉄線に乗るだけのつもりが 思わぬ発見がありました。

 暑かったけれど結構満足のいく1日でありました。 
 他の皆さんもウィズコロナの時代にそれなりの行動をうまくやってるように見えました。    パチパチ!




 

夏の終わりに

2020年09月01日 18時55分00秒 | Weblog
 今日9月1日は珍しく酷暑日でなかった。久しぶりに30度cを下がったのかもしれない。
 安倍さんの辞任表明とその後の自民党総裁選挙の動きが激しくなっているが 今の自分には関係のない遠い世界になってしまった。
 普段は我輩も家の中で冷房をかけてひたすら熱中症を避けるために避難していたのだが、今日は久しぶりに外へ出かけた。
 酷暑避難中読んだ本で面白かったのが谷根千のタウン誌発行者の森まゆみ氏の畸人伝の本であった。そこで散歩がてらに谷中近くへと出かけました。
 地下鉄で千石まで行き、ここから不忍通り を上野松坂屋前まで行きました。
 ここから少し歩いて台東区の地域循環バス めぐりん に乗って台東区の見物をしました。台東区のバスはめぐりん と言って5系統がありなかなか充実しています。
 このバスに乗って あまり行ったことのない合羽橋から雷門そして浅草寿町を通って新御徒町まで行きここから大江戸線で御徒町まで行きました。
 ここまで来ると御徒町の吉池に行って久しぶりに買い物をしました。
 ①うなぎの串焼き
 ②焼き牡蠣
 ③ホヤ
 ④アナゴの開き
  ⑤落ちあゆ 以上5点を買って家で料理をしました。
 久しぶりに猛暑酷暑を避けて悠々と夕暮れを見ながらこれら料理を食べました。
 おいしい これぞ生きている幸せ。
書斎から暮れなずむ空を望みながらこれら料理を食べワインを飲んで 塩野七生氏の 十字軍物語 を読んでいる。