4日。早朝から黒木亮の「獅子のごとく(小説投資銀行日本人パートナー)」という小説を読んでいる。
バブル期の日本でさんざんGreed(強欲)をやった外資系の動きを書いたもの。
当時吾輩も何も分からぬままに、ウォッチャーの仕事をしていて、銀行の不良債権が月ごとに増えていく現象がよく理解できなかった。失われた20年の一部を、いま、見直している感じだ。
1段落して、それで11時ごろ、連休ムードに押され、でて行きました。
市ヶ谷の駅からは、釣り堀オジサンを見ましたよ。これが一番だな。遠くに行かず、弁当もちで1日中釣り糸
でも次にJRで高尾まで行って、ここからバスで、以前からの懸案であった八王子城を行きました。
ここは、以前書いた、八王子の滝山城遺跡の主、北条氏照が対豊臣侵攻に備え、八王子の西部に山城を築いて、豊臣方の小田原征伐に対抗する基幹の城であった。が、完成途上で豊臣の全国制覇の最後の征伐の対象とされ、主の北条氏照が小田原城応援に行っているなかで、守備兵を残していたのだがそれが、前田利家、上杉景勝らの兵に攻められ、炎上全員滅亡。
この衝撃で、小田原城が降伏。氏照は兄の北条4代の氏政とともに、小田原で秀吉により切腹させられ、小田原後北条氏は滅び、ここに戦国時代が終焉した、歴的意義の深いお城なのだ。
城跡の下の方は、御主殿の間とかは平治の政務場。これは近づくに難しくないが、戦時の抵抗用砦は、峰の上の方に、戦国の山城の姿を残しており、その残滓へ吾輩はエッチら上りました。
八王子城本丸跡は、30m四方ほどの狭い山の背で、現在は碑石が残っているのみ。何もない。あるのは10坪程度の八王子神社のみ。
歴史を事実と証拠として研究する学問の世界では、どうしてもピクチャー全体が見つらいよね。
どんな人が、どんな環境と、どんな人間のなかで、生存をかけて生きたということを考えたいよね。
これは結局、歴史とは、過去の政治学でもあろう と吾輩はいつも思っている。