先週末から4泊5日で、関西の名湯めぐりをやってきた。
1、有馬温泉 金の湯 これは言わずとも有名な温泉で、ここまでは団体旅行でもあり、これまで3回も来ているから特にいうことはない。だが秋のシーズンで六甲ハイク終了後の人が多く、芋洗い銭湯の風情で、よろしくない。今後は有馬は、銀の湯を中心に、ゆっくり来よう。
2、白浜温泉 崎の湯 白浜で一番有名な、海水が入る露天風呂だが、この前の台風で施設が流され、現在閉鎖中。再開のメドは立たない。
黄色のテープが立ち入り禁止。仕方なしに、ポスターがあったので、それを写真に撮ってきた。右の赤い岩(ワニみたいな格好)の先に露天のお湯があり、前は太平洋。
ああ残念。ここに入湯したかったのに。台風め! これも何かのご縁、「チャンスの頭ははげ頭!」の格言を思い出したよ。
3、白浜温泉6湯の2番目が、ここ牟婁の湯だ。牟婁とはこのあたりの古い古来の名前だ。だからここが、本来の第一の温泉なのだろう。朝6時半に来て、近在のおじいさんと一緒に入った。不思議なことに、異なる2種類の温泉が2槽並べてあり、微妙に違いが判る。これはいい湯だ。町の平凡な共同浴場でありながら、中身がいい。贅沢なところだ。
4、白浜温泉の次に、白浜6湯の 白良湯。ここも町の銭湯の風情。だが窓から白砂(これが白浜の語源だろうと推測する)と太平洋が見える。ただここも台風の影響が残っており、温泉の外側は補強がしてあるし、白浜には土嚢が積んであった。
ここは昔からの温泉だろうが、白砂青松 を地で言っている。こういう温泉は好もしいね。ここで一人きりで温泉を楽しんだよ。
5、紀伊勝浦 忘帰洞 全国的に有名な洞窟温泉だが、ホテル浦島という大ホテルが持っている内湯だ。今回はちょうどシーズンオフでそれほど多くの客がいないというが、それでも大人数だ。
紀州の殿様の末裔が大正時代にこの温泉に来て、大変素晴らしいところで 帰ることを忘れてしまったと と表したことからこの名前がついたようである。
忘帰洞を含め、ホテル浦島の館内に、4つの内湯があり、内湯めぐりができる構造。 忘帰洞のほかに、玄武洞と言う同じスタイルの温泉がある。この方が名前は売れていないが、より古風な感じのする、女の胎内にいるような安心感のある良い温泉である。外には荒波がドドーンと打ち付け、朝、陽の登るのが見える、迫力のある海辺の温泉だった。
忘帰洞は有名だが、これは殿さまの末裔の「ネーミング」の良さ・キャッチフレーズで勝っているね。吾輩は、玄武洞の方がいいと思ったね。
4、湯の峰温泉 つぼの湯 ここも知る人ぞ知る秘湯だ。熊野大社本宮に登る前、最後に温泉で清める湯垢離場という位置づけと、小栗判官再生の伝説の湯。ここに行くのが1日がかり。大変不便だから秘湯というのかも。
2人しか入れない河原の岩の中に、温園がわいてくる結構熱い。ここに地元の財産組合が経営していて、客は2人まで、雑板の囲いで閉じて、30分貸し切りにするシステム。私の前後には外国人の熊野詣で旅行者が男女2人で混浴していたね。