一月五日は土曜日、まだ正月の続き。
でも季節はいよいよ寒に入る「小寒」 一段と寒くなる時期。
でも、軟弱おじさんは、午前は 塩野七海の「十字軍物語」を読んで,散歩へ。犬も歩けば棒に当たると。
この諺がどういう意味かよくわからんが、我輩もでかける。この姿は、最近特に目立つ中高年老人の徘徊カメラ族の一人。
節操無くうごめいているのが「おじさん」なんだよね。
おばさんのように、節操無くつるんで大きな声もいただけないが。自分の姿を鏡見るようで、忸怩たる思い。
今日は五日。正月はもう済んだよなと気分を変え、「私たちの脳」という展示会を見に行った。
場所は、東大医学部・附属病院の医学博物館。
いやー、驚いたね、東大の医学部というのははじめて来たが、本当にすごい知的世界なのだ。
その博物館の常設展示館は「近代から現代への医学の歩み」を展示しており、
全くの一般人を相手に、わかりよい解説に苦労されたと思われる説明があったね。医学部出身の文人・俳人があって我輩も懐かしい。
安政の時代、神田お玉が池の 種痘所 から始まる日本の近代医学=東大の医学部の歴史そのもの。とにかくすごい知的レベルの世界だ。
われわれ「阿呆学部、お世辞学科」出身者の世界とは別次元の世界のようだね。
「脳の話し」も難しいが、いやいや、話は聞くものだ、ものはみるものだ! また来よう っと。
あと、鴎外の「無縁坂」を下ったね。そういえば、前回の句会では、「谷根千に 残る明治や 漱石忌」を出したが、評価がよかったね。
本郷の裏街もそういう雰囲気があるが、着実に近代マンションに代わっている。
こうして、不忍池に出て、不忍の弁天様を長い行列してお参りしている善男善女を敬して遠ざかり、わしゃ、パスだ!とアメ横へ行く。
アメ横は、年末の大混乱を過ぎても、新年は新年の忙しさをやっている。たくましい。
アサリの冷凍したものを買ってきて、
家で一人しょぼしょぼと「アサリの酒むし」を楽しんだよ。
やっぱり、我輩は、退屈 御家人というより、野次馬町人だネ。