夏出島 アドリア海の 真珠とや
クロアチアのダルマチア海岸に要塞都市ドブロブ二クがある。西ローマ帝国崩壊後、スラブ民族が進出し海岸沿いに住み始めたようだ。その後ラグ―ザ共和国として、オスマン朝とも献納金を払って独立を維持するとか、ベネチア共和国と争い強調するような政治性を発揮した都市国家という。
ほんの300mぐらいの丸い城壁のなかに中世からの建物が独特の形で残っている。強烈に暑いが、青い空青い海を見ながらこの城壁の上を歩くのが楽しい。きれいな絵になる街だ。
この辺りのバルカン半島は、旧ソ連崩壊の時代背景のなかで、6共和国・5民族・4言語・3宗教と言われる旧ユーゴスラビア社会主義連邦共和国が、チトー大統領亡きあと、1991年から各共和国が独立の動きを始める。セルビアが旧体制維持側、これに対し、スロベニア・クロアチア・ボスニアヘルツエゴビナ等が分離独立派で、当然軍事衝突が生じた。さらにボスニアのようにムスリム人44%セルビア人33%クロアチア人17%のモザイク国家で、民族ごとの意思が違うということがあり、民族ごとの衝突と複雑な戦闘、民族浄化もがあり、NATOの軍事介入や米国の調整等で停戦と国境制定と、現在の国境線が決まっている。 お陰で現在安全に旅行できるわけだが。
下の地図は、ドブロブ二クの城壁内の諸建物に爆撃等の損傷の跡を正確に表示したもので、これら戦争の傷跡を昔と同じに修復したものである。世界遺産も崩壊の危機にあった。
暑い中でビールがうまい。スラブ系のお姉ちゃんも可愛い。
2万トン級のアドリア海クルーズ船がドブロブ二クは小さすぎて泊まれないので、湾外に停泊し乗客は散策に行っている。
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