おっちーの鉛筆カミカミ

演劇モノづくり大好きおっちーのブログです
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ヒストリー・ダイアリー #7-1~3

2006年11月10日 23時58分04秒 | 戯曲『ヒストリー・ダイアリー』
 はーーーい、どーーもどもどもども、鉛筆カミカミです~(^▽^)

 意外と前回から時間をおかずに更新できそうです。

 今回から、耕平と由里のみつけた「本」が直接2人の運命を左右することになります。
 物語はいよいよ佳境!どんなラストが待っているのか!?お楽しみください!!!






 SCINE.7-1 アトムの子


      耕平と由里が入場してくる。
      まもりはお茶をいれに、いったん奥に引っ込む。

由里 「久しぶりに酔ったなーっ・・!」
耕平 「・・このよっぱらーい!・・・」
由里 「あんたも酔ってるねーっ?・・」

      二人は千鳥足。

耕平 「・・・でもほんと、さみーなぁーッッ!・・」
由里 「さっき、テレビのニュースで言ってたじゃなーい・・・!」
耕平 「・・なんだっけーっ?・・・それー?・・」
由里 「今は夏なのに寒いけどぉ・・・今年の冬は暖冬・・・来年の梅雨は雨降らなーい・・・ってゆーふーに・・日本中の気象が、おかしくなる傾向にあるってー」
耕平 「・・あーやだやだ・・・こわーい・・・・・また、エルにゃんたら現象だけ・・・?」
由里 「そーゆーのとまた違うみたいだよ・・・・でも・・・世界規模で気象がおかしくなってる・・・・んだって!」
耕平 「・・・・せっかく酔ったのに、なんか暗いなーっ・・・」
由里 「・・そーだねー・・・」
耕平 「・・・・・・なぁ由里、なんかゲームやろーぜ」
由里 「・・ゲーム?」



 SCINE.7-2 ゲームの名前


耕平 「そう。・・・・・はーい・・・じゃあ・・みなさーん、出てきて下さーい!」
まもり「はーい!」
由里 「まもりさーん、及川くーん・・・ほらっ、早く早くっ」

      まもり・真二、入場。

真二 「・・・はいはいはい・・・・・(いちばん遅れて出てきて)それじゃあ、ルールを説明しましょう」
耕平 「・・・君がか?」
真二 「うん」
耕平 「・・続けて」
真二  <ゲームのルール説明>(他のメンバーも適当に相づち)
?1 「やだーっ!・・そんなのっ・・・絶対にやだーっ!」
?2 「なんでっ?」
?1 「やだやだやだやだッッ・・・はずかしーぃっ!」
?3 「・・・じゃあ・・・君は審判ということで」
?4 「・・え~っ!・・・ずるいーっ!」
?1 「わーい・・ラッキ!」

      で、「ゲーム」が始まる。

      ・・・・・・・・

      ゲームが終わると、真二とまもりは退場する。

耕平 「・・・終わっちゃった・・・・あーあ・・・現実に戻りたくないっ」
由里 「・・・・だいじょうぶ!・・・この本があれば、なにがあったってへっちゃらだよっ!・・」
耕平 「・・・うん・・・そうだよな・・・」
由里 「・・・とりあえず・・・明日からあたしは、自由の身なのだ!・・」
耕平 「・・・そんなうまくいくのかぁー・・・?」
由里 「いきますっ!・・」
耕平 「・・・うーん・・・・そーかもなー・・・・・うーさぶっ・・・オレ・・やっぱ、コーヒーかなんか買ってくる」
由里 「うんっ・・・あたし、モンテアルバン!」
耕平 「・・・あればねー」

      耕平、ハケる。

由里 「いってらっしゃーいっ!・・・」

      耕平、首を出す。

耕平 「・・由里」
由里 「・・・ん?」
耕平 「彼氏と・・・うまくやんなよ」
由里 「・・・・・・うんっ!」

      耕平、今度こそほんとにハケる。



 SCINE.7-3 世界の果てまで


      由里は本を置いて、座り込む。
      まもりが入場してきて、由里の置いた本を取り上げ、自分の位置に移動する。
      そして、本の頁を開く。

まもり「・・・その次の週の月曜日から、私は本当に一人暮らしを始めた。・・・あの日の翌日・・・破格の物件を、破格の値段で、知り合いから譲り受けることが出来たのだ。・・・それは間違いなく、あの本の力だった。・・・私は、とても喜んでいた。・・・そして、その一ヶ月後・・・私は、彼氏と別れることになっていた。・・・私があまりにも急に一人暮らしを始めたことが、いつの間にか彼の不信感をあおっていたようだった。・・・もともとあの日の前日からケンカ状態だった私たちは、互いに説明できない溝を抱えながら、その距離を埋める事が出来ないでいた。・・・会う度にもう戻れないことを確認する・・・そんな毎日が続いた。・・・疑いと迷いを持ったふたりほど、もろい物はこの世の中にないと感じた。・・・」

      由里は、耕平を待って、座ったり、
      立ち上がってウロウロしたりしていたが、
      しばらくすると、舞台上から姿を消す。

まもり「・・・それから、約一年の月日が流れた。・・・・その間に、まもりさんとは、姉妹のように親しい間柄になった。・・・耕平とは、相も変わらず時々会っては、くだらない時間を一緒に過ごしている。・・・・・真二君とは、実はあれから、たびたび会うようになっていた・・・」

      まもりの台詞の間に、由里はいちど舞台を小走りに横切る。
      まもりはそれを目で追う。
      由里がハケると、今度は耕平が、由里とは反対の方向に、舞台を横切る。
      耕平は、なにかを探しているような様子。
      まもりは、彼には気をとめない。

まもり「・・・・・あれから一年が過ぎただけで、世界は大変な事になっていた」

      真二が現れ、舞台の端の方に立っているが、しばらくして姿を消す。
      まもりは真二がいる間、それを意識している。
      真二がいなくなると、彼のいた反対側から、由里が入場してくる。
      まもりはそれに気付くと、真二の去って行った側から、退場。






 さてさてさて、いかがだったでしょうか。

 今回出てくるゲームのシーン、これは実は実際の本番ではカットされてしまったんですねえ。
 理由は、めんどくさくなった。まじで。
 やってれば面白いものになったかも知れないんですが、なんかわざとらしくなるような気がして……劇の上にのせる勇気が出なかったんですねえ。

 さーてさてさて、物語はこの先どうなるのか?少しは興味を持っていただけますか?心配なところですがそんなこととは関係なく、更新は続きます。
 あと5回くらいかなあ?連載は。……その後どうしよ。
 …今は考えられまへーーん!
 まあ後先考えずに参ります。

 それでは、また後ほどお目にかかりましょう。

 鉛筆カミカミでした!