コバルト『炎の紅より赤き者
火炎に焦がれるより、その身に苦しみを抱く者
貴台の怒りが欲しい 力が欲しい
身に宿した憎しみを我がものとせよ
我と汝が力もて、新しい魔力をここに生み出し賜え
我が魂を、貴台に捧げる
闇の契りを今、ここに誓わん』
赤苦鬼召喚の炎が、大きく燃え盛る
【SE 燃え上がる炎】
赤苦鬼(声)「アタシを呼び出したのは、あんた?
あんたみたいな若造が、
どうして契約の言葉を知っていたのさ?」
コバルト「これでも教会の一人息子だ。本で勉強したんだよ」
赤苦鬼(声)「ご苦労さん
でも残念ながら、今のあんたの力じゃあ
アタシと契約結ぶなんてオコガマシイね」
コバルト「そうなのか」
赤苦鬼(声)「当たり前じゃない アンタ『格』って言葉知ってる?」
コバルト「私じゃあ、人としての格が足りないってことか」
赤苦鬼(声)「そういうことね」
コバルト「何とかならないのか」
赤苦鬼(声)「ならないわね」
コバルト「そこをなんとかならないか
そうだ、そもそもお前はなんでここに姿を現したんだ
出てきて、何もせずにノコノコと去るのか」
赤苦鬼(声)「アタシ達は、
正しい契約の『言葉』には従わなくちゃならないの
それがアタシ達の、古来からの『仕事』の一つなのよ」
コバルト「そうか」
コバルトは不敵な笑みを浮かべた
コバルト『この世界の始まりを司る至高神の言葉をここに伝えよう
赤苦鬼よ
目の前に佇まうこの生命に、汝の持つ最高の力を与えよ
そして、この場より去れ
至高神セクトリウスの命を、この言葉にて現し、汝に与える』
また激しく、赤苦鬼の炎が燃え盛った
【SE 炎】
コバルトの抑えた笑いが響き、
次第に彼の高笑いが部屋の中に響き渡る
コバルト「やったぞ、成功だ! これで……」
しかし、暫くして再度、赤苦鬼の声が聞こえてきた
赤苦鬼(声)「セクトリウスよ、そなたの意思は受け入れた
しかし、交換条件をしようではないか
ひとつ、この若者に私の力を分け与える代わりに、
彼の最も大切なものを、彼から奪うことを許して欲しい
もうひとつ、
この若者が力の誤った使い方をしないように
監視をしたいのだ
私の一部を、ひとりの人間の器の中に
込められるようにして欲しい
以上だ
そなたの命令通り、私はここから去ることにしよう
セクトリウスよ、この契約の締結を忘れるでないぞ」
コバルトは赤苦鬼の放った言葉の内容に驚きを隠せないでいた
コバルト「馬鹿な!
赤苦鬼はセクトリウスと同等の立場で契約を結べるほど、
位の高い鬼だったか?」
赤苦鬼の炎は消えた
【M 消える】
コバルト「まあよい。
今私の中に、
強大な力と膨大な智恵が注ぎ込まれてくるのを感じている
素晴らしい! 素晴らしいぞ!!
よし、今の私の力を試してみよう
最適な相手がいる。私から赴くか」
コバルトは喜びを隠せない
退場
火炎に焦がれるより、その身に苦しみを抱く者
貴台の怒りが欲しい 力が欲しい
身に宿した憎しみを我がものとせよ
我と汝が力もて、新しい魔力をここに生み出し賜え
我が魂を、貴台に捧げる
闇の契りを今、ここに誓わん』
赤苦鬼召喚の炎が、大きく燃え盛る
【SE 燃え上がる炎】
赤苦鬼(声)「アタシを呼び出したのは、あんた?
あんたみたいな若造が、
どうして契約の言葉を知っていたのさ?」
コバルト「これでも教会の一人息子だ。本で勉強したんだよ」
赤苦鬼(声)「ご苦労さん
でも残念ながら、今のあんたの力じゃあ
アタシと契約結ぶなんてオコガマシイね」
コバルト「そうなのか」
赤苦鬼(声)「当たり前じゃない アンタ『格』って言葉知ってる?」
コバルト「私じゃあ、人としての格が足りないってことか」
赤苦鬼(声)「そういうことね」
コバルト「何とかならないのか」
赤苦鬼(声)「ならないわね」
コバルト「そこをなんとかならないか
そうだ、そもそもお前はなんでここに姿を現したんだ
出てきて、何もせずにノコノコと去るのか」
赤苦鬼(声)「アタシ達は、
正しい契約の『言葉』には従わなくちゃならないの
それがアタシ達の、古来からの『仕事』の一つなのよ」
コバルト「そうか」
コバルトは不敵な笑みを浮かべた
コバルト『この世界の始まりを司る至高神の言葉をここに伝えよう
赤苦鬼よ
目の前に佇まうこの生命に、汝の持つ最高の力を与えよ
そして、この場より去れ
至高神セクトリウスの命を、この言葉にて現し、汝に与える』
また激しく、赤苦鬼の炎が燃え盛った
【SE 炎】
コバルトの抑えた笑いが響き、
次第に彼の高笑いが部屋の中に響き渡る
コバルト「やったぞ、成功だ! これで……」
しかし、暫くして再度、赤苦鬼の声が聞こえてきた
赤苦鬼(声)「セクトリウスよ、そなたの意思は受け入れた
しかし、交換条件をしようではないか
ひとつ、この若者に私の力を分け与える代わりに、
彼の最も大切なものを、彼から奪うことを許して欲しい
もうひとつ、
この若者が力の誤った使い方をしないように
監視をしたいのだ
私の一部を、ひとりの人間の器の中に
込められるようにして欲しい
以上だ
そなたの命令通り、私はここから去ることにしよう
セクトリウスよ、この契約の締結を忘れるでないぞ」
コバルトは赤苦鬼の放った言葉の内容に驚きを隠せないでいた
コバルト「馬鹿な!
赤苦鬼はセクトリウスと同等の立場で契約を結べるほど、
位の高い鬼だったか?」
赤苦鬼の炎は消えた
【M 消える】
コバルト「まあよい。
今私の中に、
強大な力と膨大な智恵が注ぎ込まれてくるのを感じている
素晴らしい! 素晴らしいぞ!!
よし、今の私の力を試してみよう
最適な相手がいる。私から赴くか」
コバルトは喜びを隠せない
退場
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