真希には、マコトという男の子供がいた。生まれつき体が弱く、いつも病院に通っていた。
物心ついた頃から、マコトは家でTVゲームばかりしていた。そこで真希は、彼のゲームする時間を制限した。
小学生になった彼に、真希は携帯電話を買い与えた。緊急時に連絡が取れるように、という配慮からだった。
携帯電話を手に入れると、彼は自分の部屋でも学校でも、はたまた病院の中でも、ケータイのゲームに没頭するようになった。
真希は困って、せめて病院では携帯の電源を切るように、彼に言い聞かせた。しばらくすると、彼は病院でゲームするのを我慢するようになった。
中学生になると、彼はひとりで通院できるようになった。真希は、病院で携帯をいじっていないか、彼に確認した。
「周りの患者さんに迷惑だから、電源は切っているよ」彼はそう答えた。
高校生になったマコト。ある日、真希は彼に用事を頼んだ。
「病院の帰りに、豆腐を二つ買ってきて」
彼が病院に着いた頃、真希は用事をもう一つ思い出した。そこで、彼の携帯にメールを送った。
帰宅した彼に真希は、
「メールに気付いた?」と訊いた。
「ゲームしている時にメール寄こさないでよ」彼はそう答えた。
「あなた、病院でゲームしていたの?」真希は訊ねた。
「そんな……わけないじゃん」
「じゃあ、いつしていたの?」
「……歩きながら」
「それも駄目!」
物心ついた頃から、マコトは家でTVゲームばかりしていた。そこで真希は、彼のゲームする時間を制限した。
小学生になった彼に、真希は携帯電話を買い与えた。緊急時に連絡が取れるように、という配慮からだった。
携帯電話を手に入れると、彼は自分の部屋でも学校でも、はたまた病院の中でも、ケータイのゲームに没頭するようになった。
真希は困って、せめて病院では携帯の電源を切るように、彼に言い聞かせた。しばらくすると、彼は病院でゲームするのを我慢するようになった。
中学生になると、彼はひとりで通院できるようになった。真希は、病院で携帯をいじっていないか、彼に確認した。
「周りの患者さんに迷惑だから、電源は切っているよ」彼はそう答えた。
高校生になったマコト。ある日、真希は彼に用事を頼んだ。
「病院の帰りに、豆腐を二つ買ってきて」
彼が病院に着いた頃、真希は用事をもう一つ思い出した。そこで、彼の携帯にメールを送った。
帰宅した彼に真希は、
「メールに気付いた?」と訊いた。
「ゲームしている時にメール寄こさないでよ」彼はそう答えた。
「あなた、病院でゲームしていたの?」真希は訊ねた。
「そんな……わけないじゃん」
「じゃあ、いつしていたの?」
「……歩きながら」
「それも駄目!」
どうぞ朗読してやってくださいませ。
光栄ですー。
作品楽しみにしていますね。
ではでは。
頂いても良いでしょうか?
お願いします。