おっちーの鉛筆カミカミ

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都緒king物語 真優・つむぎ 編 第二話

2010年12月30日 10時55分50秒 | 『都緒king物語』関連
【第2場 幸龍】


真優「お客さんいっぱいだね」
つむぎ「繁盛してるね、幸龍」
真優「どうしよっか?」
つむぎ「他のとこに行く?」
真優「そういえば前に、行きたいお店あるって言ってなかった?」
つむぎ「あ? あぁ、あぁ、あったね。思い出した」
真優「そこ行ってみようか」
つむぎ「わかったわ。行ってみましょう」

    二人は次の場所へ向かう


【第3場 ピッツァマン】


つむぎ「なにこの行列!?」
真優「10人以上並んでるかな」
つむぎ「何時間待ちか聞いてみる」

    つむぎは店に入る

つむぎ「2時間だって」
真優「ひええ」
つむぎ「どうしよ?」
真優「やめようか」
つむぎ「遅くになっちゃうもんね。ほか探そ」

    二人は、ブラブラ町を歩き始める(町を上から写した画像。「現在位置」が動く)


【第4場 イトーヨーカ堂前 宝くじ売り場】


つむぎ「あっ、買おうかな」
真優「ここで?」
つむぎ「うん」
真優「あまり気が進まない」
つむぎ「いいじゃん。うちが買うんだから」
真優「そうだけど」

    つむぎは窓口の前に行く

真優「はあ……」
つむぎ「伯父さん、宝くじ3枚ください」
伯父さん「おっ、つむぎちゃん。真優がいつもお世話になってるね」
つむぎ「後にいますよ」
伯父さん「真優くん、こっち来なさい!」
真優「はい」

    真優は渋々つむぎの隣に立つ

伯父さん「つむぎちゃん泣かしてないか?」
真優「まさか! 泣かしたりしませんよ」
伯父さん「大切にしてるか?」
真優「……大切にしてますよ」
つむぎ「ふーん」
真優「なんだよ?」
伯父さん「はい、つむぎちゃん、3枚。900万円ね~」
つむぎ「900万?(笑)ありがとう」
伯父さん「つむぎちゃんにはまけといてあげる」
つむぎ「ありがとうございます。じゃあ、900円で」
真優「伯父さん、宝くじが落ちてる」
伯父さん「空くじなんか、このへんにはいくらでも落ちてるよ」
真優「これ前回のだ。当たってないかな?」
つむぎ「当たってるの落とすワケないじゃん」
真優「わかんないよ。伯父さん、調べてもらえます?」
伯父さん「ハズレ券だと思うけどねえ」
真優「わかんないじゃないですか」
伯父さん「……おぉ、当たり!」
真優「えっ」
つむぎ「ほんとですかあ!?……何等?」
真優「何等が当たったんですか?」
伯父さん「7等」
つむぎ「7等っていうと……いくらだ?」
伯父さん「300円だよ」
真優「300円か……」
伯父さん「はい、真優くんにやるよ」
真優「えっ、いいんですか?」
つむぎ「いいのかな?」
真優「300円ぽっちだし、いらないですよ
伯父さん「真優くん、いいか……人生に偶然はない。すべてが真優くんに与えられた『縁』なんだ」
真優「はあ……それが今とどんな関係が」
伯父さん「大有りだ」
真優「はあ」
伯父さん「要はその当たりくじの縁も、どこかで真優くんに役立つ時が来る」
真優「はあ」
伯父さん「そういうことだ」
真優「はあ」
つむぎ「真優くん、一応もらっておこうか」
真優「そうするかなあ」
つむぎ「(真優に向かって小声で呟く)伯父さんの言ってるコトは分からんけどね。でもここは伯父さんの顔を立てて」
真優「(小声で)わかった」
伯父さん「真優くん!?」
真優「わかりました、伯父さん。頂いておきます」
伯父さん「よし! じゃあ二人にグッドラック!」
つむぎ「ありがとうございます」
真優「伯父さん、じゃあ」
伯父さん「つむぎさん、真優くん、またな」

    二人は、宝くじ売り場をあとにする。

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