婦人公論の特集「機嫌よく暮らす」のなかで詩人の谷川俊太郎氏と
伊藤比呂美氏の対談が印象的だった、88歳の谷川氏は一人暮らし、
人間社会を生き延びるために、何に対してもあきらめることが好き
になったという。
確かにこうなって欲しいとか現状はおかしいとか、そういったこだ
わりが多いほど苦しみも多い、だから人間でも物でも執着心がなく
期待することを諦めれば生きることが楽になるような気がする。
要は理想の自分に執着しない、老いを老いと思わなくなって、辛さ
を辛さと思わなくなって道を歩いていく、人生の後半「機嫌よく暮
らす」にはそんな諦める心も大切なのかもしれない。