「人を救いたい、この世を少しでもいい場所にしたい、人の心の
ひだにたまった苦しみを描くことで軽くしたい」私が最近読んだ
吉本ばななさんのエッセイのなかのワンフレーズ、自分が読者に
何ができるかを考える真摯な姿勢、こんな気持ちで文章を書けた
ら素敵だなと思わせる言葉である。
いい言葉との出会いが人を豊かにすることは間違いない、たった
ひと言の言葉に救われたり、幸せな気持ちにしてくれたり、それ
は人から聞いた話だったり、小説、新聞のコラムだったり人それ
ぞれ違うかもしれない。
ひとつの文章が心に残り、それが自分を支えてくれたり、あるい
は常に自分を反省するための視点となったりすることがある、そ
んな言葉の力を信じて生きたい。