「太陽にほえろ!」当直室 仮設日誌 PART2

6年半ご愛顧いただいた『太陽にほえろ!当直室』(since2002年5月)復活ブログ、引っ越しました。(2014年7月)

図らずも禁断の世界に足を踏み入れてしまった殿下

2011-04-07 23:24:21 | ファミ劇日誌
【ファミ劇日誌 ミニ】

第79話 49.01.18 鶴が飛んだ日

覚醒剤の恐ろしさに本格的に踏み込んだ問題作であり、その後の太陽作品の中で「覚醒剤憎し」の根源になった事件でもあります。
更に露口さんと小野寺さんの大熱演が重なり、太陽ではベストに入る作品になっています。

優しく・脆そうな殿下が、全くも図らずその毒牙に侵されるわけですが、

このストーリを考えた投稿した視聴者(女性らしい)も凄いと思いますし、それを確実に料理した製作側、そして演者も凄いと思います。

ただ、気のせいでしょうか・・・恋人が出来た殿下へのジェラシーみたいなものも感じとったり。
この後「殿下いじめ」的ストーリーが殿下降板まで随所に展開されていきます。
ん・・・・女性心理というのは恐ろしいところがあります。

殿下としては、いつの間にか地獄の渦に巻き込まれて、必死に這い上がろうとしますが・・・公にできない自らの身体の状態で単独行動をとらざるおえなく、とうとう拉致されてクスリ漬けにされるわけですが・・・・。
刑事の心理としては仕方ないでしょうね・・・人生相談の柄ではない山さんに相談していれば、そこまで危機的状態には陥らなかったかもしれませんが、殿下が甘いというのもあるかもしれません。でもそれが殿下所以なんしょうが。

クスリ漬けにされてしまった刑事は辞職しかないと、どこかで聞いたことがあります。
なので、病院には運ばず、拉致されていた現場でクスリを抜くことになりますが・・・・。

露口さんと小野寺さんは手錠でつながれ遠慮抜きで暴れまくり本当の血を流します。

殿下=小野寺さんの熱演は凄いです。
禁断症状を壮絶に演じられていますが、我に返り~禁断症状を秒ごとに繰り返します。

さらに付き合った山さんにも注目です。

いつも眉間にしわを寄せがちな山さんですが、今回殿下に向きあう顔はずっと真顔です。
さらに、殿下が暴れまわり引っ張り回されるときも、踏ん張り顔というよりは泣き顔に近い表情を見せます。
何が合っても殿下と向き合いきる気合が見られます。

これ、恐らくボスでも出来なかったことじゃないかと。

殿下の云う通りに一人閉じ込めておけば・・・というのもありなのかもしれませんが、山さんがそれをしなかったのは、たとえクスリが抜けたにしても、一度クスリの味を知ってしまった殿下へのけん制だと・・・支えともいえるのかもしれませんが、山さんが居たことで殿下は相当救われたのだと思います。

この話は私の好きなラストが物語るような「やさしさ」と共に、太陽の番組カラーとチームワークを決定つけた作品だと思っています。

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