「太陽にほえろ!」当直室 仮設日誌 PART2

6年半ご愛顧いただいた『太陽にほえろ!当直室』(since2002年5月)復活ブログ、引っ越しました。(2014年7月)

太陽放送予定 2017.8.10 考えがまとまらない(当然な)ゴリさん、マカロニ24歳・怒り焦り憎しみ喜びそして死。

2017-08-10 00:00:53 | 放送予定
さて、本日の太陽放送・・・まずは、


▼テレ玉 テキサス&ボン編


第197話 51.04.23 ぺスト (ゴリさん)小野進也 小栗一也 久富惟晴
   

医大で警備員が殺され、動物実験用のペスト菌が強奪された。
犯人は医大にペスト菌を無差別ばら撒くと脅迫し、5,000万円を要求してきた。
ゴリさんは医大職員として要求された金の運搬を引き受け、犯人の要求通りに歩き回ったり、金の一部をばら撒いたりしていたが、隙を突かれ犯人に拉致され、ペスト菌を直に体内に注入されてしまう。
急速に意識と体力、そして思考力を奪われていく中で何とか突破口を見出そうとするゴリさん。
そして、消えたゴリさんと容疑者を必死になって捜索する一係の面々・・・。

ゴリさんの「不死身」伝説のきっかけみたいな作品です。(#98もありますが、こっちはペストを直接ですから・・・)
普通の「感染」というのは媒体経由のもので、今回のゴリさんは直接毒を注入されたという感じで、致死率は言うまでも及ばないほど高いという状態、竜さんの迫真の演技が緊張感を漲らせます。
(ただ、竜さんご自身もそもそも足を怪我されているようで調子は悪いように見える・・・・)




本日、残念ながら最終回!

▼TVQ マカロニ編

第52話 48.07.13 13日金曜日 マカロニ死す(マカロニ・山さん)上野山功一 松風はる美 弘松三郎 車邦秀

夜、タレこみを基にゴリさんとマカロニはある寿司屋へ向った。
覆面車を慎重に降りるゴリさんを半ばからかうマカロニだったが、相手は拳銃を探していた男2人で、今や銃を所持しているかもしれないということでゴリさんは緊張しながらも、いつものように弾を込めない拳銃を確認したが、ふと「弾こめようかな」とつぶやく。しかし、またマカロニがからかった為、思い直して弾を込めなかった。
とりあえず店内で2人のボディーチェックをしたゴリさんだったが、トイレの方から現れた女がさっと2人に銃を渡してこう着状態になった。ゴリさんも拳銃を構えて警告したが、相手は発砲しゴリさんの腹部に命中、マカロニがゴリさんに気を取られている隙に女も含めて逃げ去ってしまった。
救急車で運ばれ、緊急手術となったゴリさんは、弾丸摘出に成功したものの、危篤状態であった。
ゴリさんを撃った銃は条痕から2日前に発生した二人組の銀行強盗が警備員を殺害するために使用したものと判明、これで2人が拳銃を探していた理由は判明したが、正体がわからない。
混乱し焦るマカロニの様子を見て、ボスはお目付け役として山さんをつけて、危険が無い犯人の面の割出に当らせた。刑事であるマカロニの証言が即犯人割出に繋がる。ということは重要な目撃者でもあるということだ。
山さんは、犯人の面割と並行して、ゴリさんのタレこみ屋についてもマカロニから聞き出そうとしたが、その電話での会話の断片しか聞いていなかったが、やっとゴリさんが相手のことを「徳さん」と呼んだことを思い出した。
翌朝、マカロニの面割は空振りに終わり、山さんは情報屋を駆使した「徳さん」捜し、マカロニは休むように言われたものの山さんに頼み込んで同行、長さんらは寿司屋の客から手がかりを探るということで捜査は開始されたが、寿司屋の客から拳銃を渡した女がバーに出ている満智子だと解って彼女の自宅に急行したが、所轄署が現場検証を行っている最中だった。今朝満智子は青酸カリで服毒死したが、殺害されたことも考えられた。
拳銃を所持して人を2人も殺傷した2人は危険極まりないが、手掛かりはマカロニの記憶と「徳さん」だけとなった。
そんな時、山さんの情報屋の一人から「徳さん」は数年前にゴリさんが喧嘩で殺されそうになったところを助けたサンドイッチマンの徳岡だというタレコミがもたらされた。
早速、徳岡に事情を訊くと、彼は無関係を主張、焦って怒りに燃えるマカロニは徳岡に詰問するが、山さんに殴り飛ばし、徳岡に謝罪したが、徳岡は逃げるように去っていった。
そんなやり取りは、捜査一本筋の山さんと仲間が傷ついて燃えるマカロニとの捜査スタンスのぶつかり合いを招いてしまい、マカロニは立ち去った徳岡を追って行った。
ゴリさんを心配する気持ちと張りつめた気持ちと、緊張感で一係一同は眠れぬ二夜目を過ごしていたが、ボスが皆に休むよう命令した。
徳岡に先ほど会った際、何か思い出したらと「宗吉」の電話番号を渡していたが、マカロニに恐れをなして電話などかけてこないと思いつつ、山さんは宗吉で休憩をとっていた。
そこに徳岡を見つけられず疲れ切ったマカロニが入ってきて、山さんとまた静かな対立が始まり、山さんは「命だけ無駄にするな、傍迷惑だからな」と言って去って行った。
怒りと疲れとでマカロニはそそくさと「宗吉」の奥に転がり込んで寝てしまった。
翌朝、徳岡から「宗吉」のマカロニに電話があり、ある喫茶店に一人で来るようにと指示があった。マカロニは宗さんやシンコには何も告げずに喫茶店へ急いだ。
その様子で察知したシンコはボスに報告したが、どこにいるかわからない。だたマカロニも「刑事」なので、何かあれば連絡してくるはずだ。
さらにゴリさんの容体も「峠を越した」との連絡があり、長さんはゴリさんに事情を訊くために病院へ向った。
その頃、徳岡をおち会って、徳岡の案内する「犯人のアジト」に向かっていたが、どうも徳岡の様子がおかしいので、隙を見て携帯無線機で一係と連絡をとり、そのことを伝えた後、お互いに無線をオンにしたままでやり取りを一係側で聞き取ることとした。無線の音声は覆面車でも受信できるため、シンコを留守番に残し、ボス・殿下、そして山さんは各々覆面車に乗り込み、マカロニがヒントを出す通過点へ急行した。
そのころ、長さんは意識が戻ったばかりのゴリさんに徳岡のことを聞いたが、徳岡は知り合いのヤクザと飲んでいた時に今回の犯人たちが拳銃を撃ってくれと声をかけてきただけで、身元やましてやアジトを知るはずがないという、マカロニが危ないから止めろと重体から声を振り絞って叫ぶゴリさん・・・。
その頃、マカロニは徳岡に連れられ、ある資材置き場に到着したが、案の定、徳岡は犯人たちに脅迫され自分を罠にかけたと徳岡にぶつけると徳岡は逃げだし、犯人たちが拳銃を構えて出てきた。マカロニも銃を構えて応戦し銃撃戦となった。
その様子は一係部屋や各覆面車にも伝わっており、各人冷静を装いながら焦っていた。一番現場に近いところを走っていたのが一番道なき道を急行していた山さんだった。
そのうち、マカロニの拳銃の弾が尽きた・・・・犯人たちがマカロニに留めをさそうと拳銃を向けたとき、山さんが乗る覆面車が猛然と障害物を蹴散らしてマカロニと犯人たちの間に割って入ってきた・・・・・・・!!


冒頭から怒涛の如く続くマカロニには厳しい状態。
これまでのマカロニ編とは明らかに違った緊張感がずっと続き、それが事件のクライマックスの山さん暴走と相まって、観ている方も興奮状態になるという巧みさです。
なので、観ているこっちもマカロニも山さんも事件解決である程度その緊張感から解放されるわけですが・・・。
その解放感から一転した悲劇。

何にしても、悲劇は突然起こるほど印象が深く残り、後に引きます。

ある意味、藤堂一家の結束を強固にさせた功労者であるマカロニの悲劇を、観たことのない人がどういうふうに感じるのか、我々は当たり前のように「マカロニ死す」は存在しているわけですが、初めて太陽を今回観続けた人はどう思うのか。
何となく、それが気になりますが・・・。


番組初動を過ぎたころ、マカロニ主演で1年以上番組継続を想定していたようですが、ショーケンさんのたっての希望で死を持って降板ということになり、刑事ドラマ殉職編の走りとなった名作。
脚本の小川さんも単独で一気に書き上げたと振り返っておられました。
瀕死状態に陥るゴリさん、マカロニを救おうと血眼になって覆面車クラウンのハンドルを握る山さんが繰り広げる壮絶なカーアクション。
絶体絶命の危機を乗り越えた後に訪れた悲劇・・・・。

後に「ブーム」となってしまい、現在でも続く「刑事の殉職劇」のお手本のような作品ですが、今でも絶大なるインパクトを見せつけます。

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