快気分析

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自然災害 仕組みとアプローチ -  雲仙岳の地震計振幅データに変化

2016-11-04 23:17:17 | 地震 津波
 現在、雲仙岳の地震計振幅データに変化が出ています。
 振幅が上昇したと言うのではなく、UNMVの方がここ暫くないような下降をしている事です。

引用開始(一部抜粋)

http://vivaweb2.bosai.go.jp/viva/v_datalist_unzn.html
雲仙岳観測データ

引用終了

 画像は直接ご覧下さい。
 下降なら問題ないのでは?と言うと、それは火山性の振幅なら下降で良いのですが、振幅に要素として地殻の横ずれ、或いは場合によっては縦ずれやそれらに近いような地殻変動によるものの比率が多い場合には、「この横ずれやそれに近い地殻変動が何故鈍ったのか」と言う点が観点になって来ると筆者は考えています。
 そして「地殻変動の全体の動きそのものが鈍ったから」と言うなら特に問題無いのでしょうが、そうではなくて「それはどこかで凹凸が有って引っ掛かっているからではないのか」と言う見方も出来なくはないわけで、「その場合はその引っ掛かりがいつどのように外れるのか?外れる時はスムーズに外れるのか、弾けるようにはずれるのか」と言う話にもなるわけです。
 では以前の記事で書いたような阿蘇山の噴火前にマグマか水蒸気などによる地下の膨張でこれが引っ掛かる原因ならば阿蘇山の地震計振幅データは上昇するはずですが、特に噴火後の値の範囲内に収まっているようです。

引用開始(一部抜粋)

http://vivaweb2.bosai.go.jp/viva/v_datalist_asos.html
阿蘇山観測データ

引用終了

 そうすると別の何処かで引っ掛かっているのでしょうか?
 先日からの有感地震は次のような分布ですが、これと関係あるのかどうかは未だわかりません。

2016年11月4日 22時15分ごろ 鳥取県中部 M2.0 最大震度1
2016年11月4日 12時06分ごろ 鳥取県中部 M2.5 最大震度1
2016年11月4日 9時16分ごろ 熊本県熊本地方 M2.8 最大震度2
2016年11月4日 7時42分ごろ 鳥取県中部 M2.5 最大震度1
2016年11月3日 20時50分ごろ 愛媛県南予 M3.0 最大震度1
2016年11月3日 13時01分ごろ 徳島県南部 M3.4 最大震度2
 
 愛媛県南予、徳島県南部がやや目立ちますが、これとてそれ程稀と言うわけでもなく、現状では何とも言えません。
 雲仙岳の地震計振幅が通常のレベルに戻るまでは暫く様子見と言う所でしょうか。