快気分析

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仕組みとアプローチ -  コメ先物取引のメリットと悪用リスク

2025-02-23 11:41:15 | 食料
 コメ先物取引ですがそのメリットとしてリスクヘッジの機能が良く言われています。
 それは確かにそう言う面も有るのかも知れませんが、ただこのコメ先物取引を悪用するケースも可能性としては考えられるので記事にしてみました。

 そのメカニズムとは次のようなものです。
 
 資金力のある組織がコメ先物買いで仕込み、一方でその資金力でコメの現物も買いまくってコメ相場を上げる。
 そして高値で先物買いを売り決済して大儲け。普通ならコメの現物は保管にそれなりのコストがかかるので、コメ現物を抱え込むと言う事はいつかはその保管コストで採算に合わなくなるのでやがて売りに出さないといけない。
 そうすればコメの現物価格は下がるので先物もそれなりに下がってしまう。なのでコメの現物をそう大量に抱え込むわけにはいかないのが普通なのですが、実はこれには「逃げ道」が有って、このところの円安と日本食ブームで外国での日本米の需要は多いわけで、いつでも安くない値段で外国に売れる、と言う事で、輸出に回している。だから国内では良質な米の量が十分とはならず、米不足や米価格高騰が維持される」と言うものです。
 つまり簡単に言えば「コメの現物を売りに出すにしても国内向けだとコメ現物、先物共に下落を伴うリスクが有るが、コメを輸出して海外に現物供給する方式なら国内でのコメ供給量は増えないどころか減らす事もできる。
 だから国内のコメは高価格が維持され、コメ先物もそれになびいて高止まるので現物も慌てて売る必要はなくコメ先物を買いで仕込んだ分を決済売りで十分に利食える時間も余裕もある。

 こう言うカラクリです。
 このようなテクニックが実際に今使われているのかどうか、と言うのは私のようなたかだか個人では先物取引の手口や輸出入業者や輸出入量の内訳などが把握できず全容はわかりません。
 ただ言える事はコメ先物取引とはこのような悪用リスクが有る事です。
 資金力が有り輸出もできて相場操作ができるような一部の組織などだけが儲かり、それがコメ不足や米価格高騰になって、言わば儲かった人達のツケを一般国民、それも低所得層の人達が負担する状況が予想される事も有る、と言うのならコメ先物取引と言うのは今後対策が必要ではないかと考えています。



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