快気分析

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仕組みとアプローチ -  コメ問題 「価格高騰」と「米不足」と「行方不明21万トン」は同じではない

2025-02-23 10:10:45 | 食料
 今月3日の記事、サブタイトル「行方不明のコメ 21万トンはどこへ行ったのか」では行方不明になったコメについて書きましたが、ネットなどではこの行方不明のコメ21万トンの為にコメ不足になったとか、コメ価格高騰になったとかの説も有るようです。
 個人的な見方に過ぎませんが、「米価格高騰」と「米不足」と「行方不明21万トン」は全く関連がないと言う程ではないものの別問題だと考えています。
 まず「行方不明21万トン」については今月3日の記事の通り、売上額など帳簿に載ってない部分を言っていると解釈したので、やはり売却以外の例えば(違法でない範囲の)親族や知人への譲渡の割合も多いかと思います。
 特に都市部に住んでいる学生の子供とかに農家の親は扶養義務でもあるわけですからかなりのコメを送っていても普通だし、生前譲渡をコメですれば年110万円相当まで可能なわけです。
 次に「米不足」についてですが、多くの要素が重なった面も有るようです。
 第一は去年の酷暑などの天候不良で良質のコメが少な目だった事。
 第二は予想外の急な顕著な円安で外国人観光客による日本食消費が増えたり、或いは日本米の輸出が増えた事。
 第三は諸外国の日本食ブームで日本米の輸出が増えた事。
 第四は日本の米が無いと事業が成り立たないような例えば外食産業とか、或いは惣菜売り場をもつ小売業、或いは弁当製造業、ご飯関連の食品製造業などが事業存続の為に在庫確保をかなり多めにした事。
 第五は減反政策。ただこれはこのところの円安や去年の酷暑による良質米の生産減がなければ米不足の要因とはならなかった可能性も有る。
 第六は異業種事業者や組織や個人などによるコメの買い付け参入。農家などに直接買い付けに行って可能な限りの量と価格で買いまくった事。
 第七コメ先物取引の再開。コメ先物で買い建てした人達がコメ現物を買いまくって米価格の下落を妨げているケースはどうなのか。
 第八?は日本人の一定割合の人達が持つ習性か或いは将来不安。 近年はコメ離れと言われたくらいにコメの消費は減っていたのにもかかわらず、コメ不足とかになると急にコメが食べたくなる、と言う習性。
 行列ができてると何だかわからなくても列に並びたくなる習性の人も結構いるのと同じ。
 ただそう言う習性の人でなくても、そのうち入手困難になるかも知れず高値でもまだ手に入る内は買って保管しておこう、と言う不安によるもの。
 コメ不足の背景については大体、こんなところかと考えています。




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