夏になると、ヒロクニさんは、色鉛筆ではなく油絵の具を使います。本当に夏限定なのですが・・・。昨年は、「1本足の女の子」をバックが濃いオレンジ色の上に赤、黒、ピンクで描いたものが印象に残っています。
剪定で切った木の枝をナイフで削ったものが、トイレットの壁に付けられている。そこが、油絵を乾かす場所で、描かれている絵を見つけました。色がなんともいえない可愛さなので、なんか微笑んでしまった。木枠の横は、水色で縁取られていて、全体に調和しているのです。
ピンクをヒロクニさんはよく使う。
四角くになった所は、写真じゃ分かりにくいが、微妙に違うピンク色が塗られている。
それが、またなんともいえない。色の使い方が、上品で、どうしてこんな事ができるのか、感心の眼差しでヒロクニさんを見た。
子供の絵画教室をしていた時に思っていたのですが、子供達の絵の出来上がりを見て、それぞれ個性もあるのですが、色感というのは、DNAのように持ち味として持っているのだなぁと思った事があります。特に色彩重視の授業をした時は、その個性がはっきり現れます。色を作る段階で、その色に決めるまでの選択には幅があると思うのですが、自然に、色の感じで、この絵は、○子ちゃん、△クン、とすぐ分かってしまうので、とても不思議でした。
わたしは、はっきりいって色感は、いい方ではない。あんまり淡い色だと落ち着かないのか、そこに、黄土色をドバッと使ってしまったり・・・。知らない間に小豆色を大量に塗ってしまって、落ち着かなくなり、そこに激しい色を塗ってしまったりとしてしまうので、色に関しては、ヒロクニさんには、羨望の眼差しを向けています。
だから、教室では、色使いに関しては、生徒達はわたしの上を遥かにいっていたので、「素晴らしい」「美しい」と感嘆していました。おませな女の子は、ラジオの教室訪問の後、何人かが、「先生じゃなくって、私達のおかげでしょ!」と胸をはって言いに来たヮ。わたしは、「そうかもしれない」と強く思ったけれど、「作品展は、先生方がいないと出来ないでしょ」と言っておいた。
ヒロクニさんのアトリエの入り口。
その手前で、バテ気味の「キタハマ」がいます。
そこは、一番涼しい場所なのです。
ジルくんを除いて、ヒロクニさん、わたし、キタハマは、夏バテ気味です。
3人とも、食欲があまりありません。